平成18年9月臨時会 第20回岩手県議会臨時会会議録

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〇25番(阿部富雄君) そこで、今までの論議の中で、廃止の判断時期については、毎年度の収支均衡を見きわめて19年度の事業を議論するころだと。ということは、来年の3月ということですね。まさにその来年の3月に存廃を判断する第1回目の時期が来るわけですよね。私は、その割には緊迫感といいますか緊張感というのが全くないんじゃないか。県にもない、構成する盛岡市、奥州市にもない。一番心配しているのは、雇用関係のない騎手だとかあるいは馬主さんだとか、厩務員だとかあるいはそれら関連で働いているそういう方々が、一体自分たちはどうなるのだろうという、そういう心配で私は今の県の対応を見ているんだと思うんですよ。構成団体だって、廃止というふうになれば何百億という金を負担しなければならないという、そういう危機感、全くないんじゃないですか。その辺、もう少し首長さんたちがひざを交えてどうするかということを真剣に考えるべきじゃないでしょうか。そして、具体の対応についても煮詰めていくという、そういう姿勢があっていいと思うんです。その辺はどうでしょうか。
 それからもう一点は、競馬関係者あるいは関係団体との話し合い、賞典費の引き下げの理解と協力を求めるという、もうそんな時期じゃないでしょう。皆さん方は、競馬を存続させるためにはどういう協力をしていただけますかと、県は今こういうことしかできませんと、皆さんはあとどういうことを考えてくれますかという、本当に一体となって問題解決に当たるという、そういう姿勢がなければどうなりますか。来年の3月廃止するとなったら、一体皆さん、これからの生活をどのように考えると思いますか。やっぱりその辺、知事は皆さんの理解と協力を得ながら、あるいは知事が先頭に立ってやると言ったって見えてこないんですよ。今まで話し合いをしたのはそれぞれ1回ずつでしょう。そんなもので皆さんの理解が得られるというふうに思うでしょうか。もう一度その辺について御答弁いただきたいと思います。
   
〇議長(伊藤勢至君) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめ延長いたします。
   
〇知事(増田寛也君) お答え申し上げます。
 まず、19年度の具体的な判断時期、19年度事業計画を議論する時期というふうに申していますが、この19年度の事業計画を議論する時期というのは、当然ことしじゅうにということで議論をいつも進めているわけで、競馬組合の事業計画というのは、レースの開催日数などは、年明けに農林水産省の方に開催日数百何日とかというものを届けるので、年内にそのあたりは全部事業計画をつくってやらなければいけないわけでありますので、この19年度の事業計画を議論するという時期が来年の3月ということはございません。もっと早くからそうした事業計画を議論するということになります。
 それから、あと関係者との合意形成でありますが、これは当然のことながら、皆さん方が何をできるかというのを私どもも大変期待をしますし、そういう意味で、そうした今議員がお話しになったような、本当にせっぱ詰まって緊迫感ある状況だということを御理解していただく上でも、今回存廃ルールというものをお示しをして、退路を断った形で関係者の皆様方に状況を御理解いただいて、いろいろなお考えを出していただきたい。
 先般の関係団体の連絡協議会をつくったというものも、それぞれのいろいろお立場での議論はあろうかと思いますが、全体としては、みんなで協力していただかなければならないので、そういうための一環としてそうした協議会も立ち上げたところでございますので、今議員の方からお話がございましたように、とにかく皆さん方の御協力を最大限引き出せるように、私どもも真摯に皆さん方と御議論していきたいと思います。
〇議長(伊藤勢至君) 次に、高橋博之君。
   〔1番高橋博之君登壇〕

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