平成18年9月臨時会 第20回岩手県議会臨時会会議録 |
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〇26番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。出資法人等改革調査特別委員会の中間報告を求める件について、賛成の討論を行います。
これは、県政の重大な問題となっている県競馬組合問題について、臨時県議会を開き、県議会として徹底した議論を行おうとするものであります。岩手県競馬組合の現状は極めて重大であり、ゆゆしき事態にあると言わなければなりません。競馬組合は、今、それ自身の存廃が問われる事態です。構成団体の責任とあり方が問われており、県議会として徹底した討論を行うことは当然のことであります。 2年前に競馬組合の改訂実行計画が策定されました。これは、民間機関の融資が不可能となったために、県が27億円、盛岡市と水沢市がそれぞれ5億円を融資するという緊急避難的なものでありました。膨大な借入金と地方債の償還のために、売り上げ計画は全く根拠のない右肩上がりの計画が示されました。しかし、この2年間の実態は、17年度で競馬事業の経常損益で18億2、100万円の赤字、これは計画の12億6、300万円を5億5、800万円も上回るものでありました。資産売却の15億9、300万円を含めても、3億1、400万円の当期純損益となっています。18年度の経常損益の見込みも、18億100万円の赤字です。これらは、14億円余の地方債元金償還について、つなぎ融資で先延ばしすることを前提にしたものです。また、18年度に至っては、パルソビルの信託契約の破棄で、新たに7億円の精算金が必要となっています。見込みの薄い資産売却が20億1、900万円も見込まれているのであります。競馬組合の実態は、民間企業なら既に破綻しているものであり、競馬事業で2年間で新たに36億円余の赤字をふやしたことは、極めて重大と言わなければなりません。 増田知事は、12年間にわたって競馬組合の管理者として責任ある立場にあり、競馬組合をここまで深刻な破綻状態に陥らせた責任は重大であります。知事は、2年前の改訂実行計画に当たって、乾坤一てき、競馬組合の再建に取り組むと表明しました。ところが、ことし7月の競馬議会では、まだまだ危機意識が不十分だったと、驚くべき無責任な姿勢を示しました。 知事は、改訂実行計画を進めるに当たって、改訂実行計画は実現可能なものと考えている。平成17年度、18年度が、そのための必要な期間と考えているとしていました。実現可能どころか、計画は破綻し、見直しが迫られているのであります。 また、知事は、17年度、18年度の実績を見て存廃を判断するとしていました。しかし、これまで存廃の判断基準も示さず、7月に示した見直し計画案では、なし崩し的に19年度まで実施する計画を示しました。これは、公約違反と言うべきものであります。 競馬組合に対する27億円の融資を多数決で認めた3月県議会では、附帯意見として、岩手県競馬組合の経営改善に当たり、県は、平成18年度を存続のための最後の機会ととらえ、新年度当初から、実態に合わせた売り上げ計画の見直しや徹底的な経費削減を前提とした改訂実行計画の見直しを開始しと、指摘をしていました。こうした立場から、競馬組合の取組状況を県議会として検証することは、県議会として当然の責務と言わなければなりません。特に今、競馬組合は、遅まきながら計画の見直しを行おうとしています。この見直し計画が、現状を踏まえた実現可能性のあるものなのかどうか、単なる赤字拡大の先延ばしとなるのかどうか、一刻も猶予できない課題となっていると考えるものであります。競馬組合が廃止となれば、構成団体の責任が問われます。全体で約400億円の精算金が求められる県政にとっても、緊急、重大な課題と言わなければなりません。 最後でありますが、臨時県議会で競馬組合問題を徹底的に審議することは県議会の責務であり、県民が強く求めているものであります。しかしながら、臨時県議会が開催されたものの、質問時間は緊急質問で、民主党で27分、再質問が10分、自民党が18分、再質問7分。予定はないようですが、政和・社民が質問時間10分、再質問4分、会派以外の議員は質問時間わずか5分、再質問が2分であります。これで徹底した審議ができるでしょうか。今、私が行っている討論時間は10分であります。議案に対する質疑も10分となっています。県政の重要な課題について、立場は違っても、徹底した審議で県民の負託にこたえることこそ、県議会の使命だと考えるものであります。今回のこうした質問時間の制限は臨時県議会開催の問題となるものであり、このことを強く指摘をし、私の賛成討論といたします。 御清聴ありがとうございました。(拍手) 〇議長(伊藤勢至君) 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 これより、出資法人等改革調査特別委員会に付託中の出資法人等の経営健全化に関する調査中、岩手県競馬組合の経営改善の件について委員会の中間報告を求めるの件を採決いたします。 本件については、委員会の中間報告を求めることに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(伊藤勢至君) 起立をいただきました議員諸君には、ちょっとの間確認のためお時間をいただきますので、そのまま御起立を願います。 起立多数であります。 どうぞ御着席ください。 よって、会議規則第42条の規定により、出資法人等改革調査特別委員会に付託中の出資法人等の経営健全化に関する調査中、岩手県競馬組合の経営改善の件について、委員会の中間報告を求めることに決定いたしました。 〇議長(伊藤勢至君) この際、暫時休憩いたします。 午後1時49分休憩 出席議員(48名) 1 番 高 橋 博 之 君 2 番 亀卦川 富 夫 君 3 番 五日市 王 君 4 番 小田島 峰 雄 君 5 番 三 浦 陽 子 君 6 番 中 平 均 君 7 番 ザ・グレート・サスケ 君 8 番 木戸口 英 司 君 9 番 高 橋 比奈子 君 10 番 高 橋 雪 文 君 11 番 嵯 峨 壱 朗 君 13 番 柳 村 典 秀 君 14 番 飯 澤 匡 君 15 番 関 根 敏 伸 君 16 番 野 田 武 則 君 17 番 平 野 ユキ子 君 18 番 大 宮 惇 幸 君 19 番 千 葉 康一郎 君 20 番 新居田 弘 文 君 21 番 平 澄 芳 君 22 番 工 藤 勝 子 君 23 番 平 沼 健 君 25 番 阿 部 富 雄 君 26 番 斉 藤 信 君 27 番 田 村 誠 君 28 番 工 藤 大 輔 君 29 番 川 村 農 夫 君 30 番 佐々木 順 一 君 31 番 佐々木 博 君 32 番 及 川 幸 子 君 33 番 樋 下 正 信 君 34 番 柳 村 岩 見 君 35 番 小野寺 研 一 君 36 番 小野寺 好 君 37 番 伊 沢 昌 弘 君 38 番 小 原 宣 良 君 39 番 阿 部 敏 雄 君 40 番 吉 田 昭 彦 君 41 番 佐々木 一 榮 君 42 番 伊 藤 勢 至 君 43 番 渡 辺 幸 貫 君 44 番 高 橋 賢 輔 君 45 番 千 葉 伝 君 46 番 佐々木 大 和 君 47 番 藤 原 泰次郎 君 48 番 菊 池 勲 君 49 番 藤 原 良 信 君 51 番 佐々木 俊 夫 君 欠席議員( 1 名) 50 番 佐 藤 正 春 君 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後2時28分再開 〇議長(伊藤勢至君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第 5 出資法人等改革調査特別委員会に付託中の出資法人等の経営健全化に関する調査中、岩手県競馬組合の経営改善の件について委員会の中間報告を求めるの件(続) 〇議長(伊藤勢至君) 日程第5、出資法人等改革調査特別委員会に付託中の出資法人等の経営健全化に関する調査中、岩手県競馬組合の経営改善の件について委員会の中間報告を求めるの件の議事を継続いたします。 出資法人等改革調査特別委員会の中間報告を求めます。吉田出資法人等改革調査特別委員長。 〔出資法人等改革調査特別委員長吉田昭彦君登壇〕 |
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