平成9年9月定例会 第11回岩手県議会定例会会議録

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〇25番(千葉浩君) 藤原泰次郎議員の米問題につきまして、私からも質問させていただきたいと思います。
 ただいま、知事そして農政部長からいろいろ答弁がございました。考えてみますと、本当に今現在は、米政策ということにつきまして一大転換が迫っていると、こういうふうに私は答弁を聞きながら感じた次第でございます。
 米の問題でございますが、今までもお話ございましたように、消費量が減退したということもございます。ことしは豊作だ豊作だと言って非常に喜んでいたわけでございますが、米の在庫量がどんどんふえると、こういうこともございます。豊作によって喜ぶべき我々が、生産者が苦しむという事態が現在来ていると、こういうことでございます。これは米政策というものに原因があるのではなかろうかというふうに思っております。現在、これから稲作の将来展望を踏まえまして、いろいろ対策の強化を図っていかなければならないというふうに私は思っております。こうした折におきまして、国において新たに米政策を再構築すると、こういうことで今一生懸命やっていると、こういうことでございますが、この米問題は特にも生産者そして生産者団体、この意向が十分に反映されていかなければ私はならないだろうというふうに思っております。したがって、新しい米政策に向けた農業団体の取り組み、考え、そういうものが一体現在どういうふうになっているか、まずお伺いをいたしたいというふうに思います。
 また、先日、県では、国に対しまして米政策に先ほど答弁いろいろございました。よその県、他県に先駆けまして国に要望したことにつきましては、私は大変高く評価をしております。先般の7月の要望といい、今回の要望といい、本県はまことにタイムリーに対応したというふうに私は思っております。今後ともその時々いろいろな問題が出てくると思いますが、手おくれのない要望を実施していただきたいというふうに思っております。我が国の農業の基幹産業であります稲作の将来にかかわる私は最重要問題でありますので、本県がリーダーシップをとっていただきまして、米どころ岩手県だけじゃなく、東北全体、合同で国に要望をしていくのが私は必要ではなかろうかというような気もいたしますので、そういう県の考え方、そういうものがございましたらひとつお伺いをいたしたいと思っております。
 以上です。
   〔農政部長中村盛一君登壇〕

〇農政部長(中村盛一君) まず、新しい米政策に向けた農業団体の取り組み状況についてのお尋ねですが、農業団体におきましても、現在の米余りの状況や生産調整制度をめぐる諸問題に対応するため、全国農協中央会に米問題研究会を設置し検討してきているところでありますが、現在、その結果を踏まえまして、新たな米システムの確立に向けた組織検討案につきまして、各県の農協中央会を通じて単協段階までの意見集約を行っているというふうに伺っております。全国農協中央会におきましては、今月中に全国の意見集約を終え、10月上旬に農業団体としての新たな米政策を決定いたしまして国に要望を行うという予定のようでございます。県といたしましても、稲作経営の将来にかかわる重要な問題でございますので、今後とも農業団体と密接な連携のもとに、生産者の期待にこたえ得る制度として改善がなされますように、一緒になって取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、本県がリーダーシップをとって米どころの東北地域が合同で国に要望してはとのお尋ねでございますが、国におきましては、米をめぐる諸問題に対処するため、現在、米政策の再構築に向けた検討がなされているところでございます。東北地方がまとまって国に要望することにつきましては、御提案いただきました趣旨を十分踏まえながら対応すべく検討をしてまいりたいと考えております。
   

〇副議長(吉田秀君) この際、暫時休憩いたします。
   午後3時37分 休 憩
   

出席議員(43名)
1  番 斉  藤     信 君
2  番 佐 々 木  大  和 君
3  番 須  藤  敏  昭 君
4  番 佐 々 木  一  榮 君
5  番 黄 川 田     徹 君
6  番 小 野 寺     好 君
7  番 佐 々 木     博 君
8  番 中 屋 敷     十 君
9  番 大 久 保     豊 君
10  番 浅  井  東 兵 衛 君
11  番 千  葉     伝 君
12  番 伊  沢  昌  弘 君
13  番 藤  原  泰 次 郎 君
14  番 田  村  正  彦 君
15  番 伊  藤  勢  至 君
17  番 高  橋  賢  輔 君
18  番 瀬  川     滋 君
19  番 渡  辺  幸  貫 君
20  番 長 谷 川  忠  久 君
21  番 谷  藤  裕  明 君
22  番 水  上  信  宏 君
23  番 船  越  賢 太 郎 君
24  番 久 保 田  晴  弘 君
25  番 千  葉     浩 君
26  番 折  居  明  広 君
27  番 三  河  喜 美 男 君
28  番 村  上  恵  三 君
29  番 村  田  柴  太 君
30  番 藤  原  良  信 君
31  番 吉  田  洋  治 君
33  番 工  藤     篤 君
34  番 菅  原  温  士 君
35  番 菊  池     勲 君
36  番 小  原  宣  良 君
37  番 樋  下  正  光 君
38  番 及  川  幸  郎 君
39  番 那 須 川  健  一 君
42  番 山  内  隆  文 君
45  番 佐 々 木  俊  夫 君
46  番 山  崎  門 一 郎 君
48  番 佐  藤  啓  二 君
49  番 堀  口 治五右衛門 君
50  番 吉  田     秀 君

欠席議員(4名)
16  番 佐  藤  一  男 君
43  番 佐  藤  正  春 君
47  番 菊  池  雄  光 君
51  番 藤  原  哲  夫 君
   

説明のため出席した者
休憩前に同じ
   
   職務のため議場に出席した事務局職員
休憩前に同じ
   

午後3時55分 再 開

〇副議長(吉田秀君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第1、一般質問を継続いたします。吉田洋治君。
   〔31番吉田洋治君登壇〕(拍手)


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