平成9年9月定例会 第11回岩手県議会定例会会議録

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〇11番(千葉伝君) ただいま議長から御報告のありましたとおり、藤倉正巳先生は、去る8月13日午後10時7分、胃がんのため、よわい74年の生涯を閉じられました。まことに哀悼、痛惜の念に耐えません。私はここに、先輩、同僚議員の御同意をいただき、議員一同を代表し、哀悼の言葉を申し述べます。
 先生は、大正12年2月、滝沢村大沢に篭屋敷藤倉家の嫡男として生を受けられ、戦雲急を告げる昭和16年、県立盛岡農学校を御卒業されました。同年10月には、滝沢村立篠木青年学校に奉職され教鞭を振るわれたのでありますが、戦乱も激しさを増した昭和19年4月、兵役につかれたのであります。
 昭和20年に復員の後は、家業の農業に従事したのでありますが、戦後の混乱期にあっても、持ち前の行動力と企画力をもって、昭和21年には藤倉林産有限会社を創設され、企業人としての第一歩を踏み出したのであります。
 また、先生の企業人としての企画力、判断力、行動力には他に秀でた天性のものがあり、社会の趨勢を的確に把握されて新たな業種にも積極的に取り組まれ、昭和38年には有限会社フヂクラドライブクラブを創設され、さらに、昭和43年には岩手警備保障株式会社を創設されて、同業界に先鞭をつけ、卓越した経営手腕を発揮されて、業界の発展に尽力されたところであります。
 また、藤倉先生は生来の正義感から、若いころより積極的に消防活動に参加され、昭和18年に滝沢村警防団に所属されて以来、平成7年6月まで52年余の長きにわたり同村の消防団の発展に寄与し、地域住民の生命財産の安全の確保に大きく貢献されてこられたところであります。
 先生の冷静で勇敢な行動や卓越した指導力は、やがて多くの団員の認めるところとなり、滝沢村消防団第3分団の班長、分団長などを歴任された後、昭和33年には35歳の若さで滝沢村消防団長に就任され、その統率力を遺憾なく発揮されて、団員の資質の向上や近代的な装備の導入を進められたところであります。
 特にも、昭和58年4月に滝沢村一本木地内で発生した林野火災に際しては、異常乾燥注意報下、風速30メートルという悪条件における、滝沢村の消防史上まれに見る大規模火災でありましたが、先生は消防団長としてその力量を発揮され、適切な判断による近隣市町村への応援要請や迅速な消火活動により、民家への延焼を防ぎ住民の安全を確保した功績は、先生のすぐれた判断力と指導力によるものと高く評価されたところでありました。
 さらに、先生は昭和38年から財団法人岩手県消防協会の監事、理事を歴任され、昭和58年には会長に就任されて、平成7年6月まで13年余の間、消防力の強化や救急体制の整備など、本県の消防防災体制の充実強化に尽力されたほか、昭和58年には財団法人日本消防協会の代議員に就任され、以来、理事、監事、副会長を歴任されるなど、我が国の消防の発展に大きく貢献されたところであります。
 先生の消防活動における御功績はこのほかにも枚挙にいとまのないところでありますが、これらの輝かしい御功績により、昭和48年には消防団功労、昭和63年には特別功労賞を受賞されたほか、昭和54年には藍綬褒章受賞の栄に浴されたところであります。
 また、先生は昭和30年、若干32歳にして政治の道を志し、地元の強い要請もあって、勇躍果敢に岩手県議会議員選挙に立候補されたのであります。当時の岩手郡選挙区は、私の祖父の千葉一、岩持静麻先生、藤根順衛先生ほか、ベテラン有力議員のひしめく激戦区でありましたから、最初の挑戦は善戦及ばず、先生の志は報われなかったのでありましたが、その後も志を貫かれて挑戦を続け、昭和46年4月の岩手県議会選挙において、3度目の挑戦で見事初当選を果たされたのであります。
 そのときの感銘は、先生みずから県議会4年の歩みに記されておりますが、自後連続4期の当選を果たされ、若干の中断はあったものの、平成7年4月の統一地方選挙において見事に返り咲きを果たし、今日まで通算5期18年余にわたる議員活動を展開され、農林業の振興を初め本県の発展に尽力されてこられたところであります。
 昭和46年、いよいよ県政壇上へ歩を進められた先生は、自由民主党に籍を置かれ、当初は農林委員会に所属され、また昭和48年6月からは保健商工委員として、農林業など産業の振興を命題として渾身の努力を傾けられたほか、民生委員審査会、公害対策審議会、水質審議会などの各種委員として、寧日なき活動の日々を過ごされたところであります。
 次いで、昭和50年の統一地方選挙において再度の当選を果たされた先生は、再び農林水産委員会に所属されて、本県の産業振興のため尽力を続けられるとともに、同年7月には、新たに設置された東北新幹線・東北自動車道対策特別委員会の副委員長に就任され、県民の悲願であった東北新幹線・東北縦貫自動車道の早期実現に向けて、関係各方面に対する運動にも積極的に参画するなど、本県の高速交通幹線の整備促進に多大の貢献をされたところであります。
 また、昭和52年5月には、農林水産委員会委員長に就任され、山積する重要課題に積極的に取り組まれて、諸外国の200海里漁業専管水域の設定に伴う漁業者等の救済や本県水産業の振興対策等に尽力されたほか、特にも、生産調整を初めとする米の需給対策が急速に進められる中、本県の基幹産業である農業が内外の情勢変化に対応できるよう、その体質強化や農家所得の確保、畑作転換のあり方など、将来を展望した農業施策の強化を訴えるなど、本県農業の発展に力を注がれたところであります。
 さらに、昭和54年の統一地方選挙においては、三たびの当選を果たされて、中堅主要議員としての地位を確かなものとされ、総務委員会に所属されて、東北新幹線及び東北縦貫自動車道の建設促進や、三陸縦貫鉄道等の交通問題、地熱発電等のエネルギー問題など、県政の重要課題に取り組まれたところであります。
 また、昭和56年7月には、保健商工委員会委員長に就任され、当時極めて重要な問題となっていた北上川清流化対策に取り組まれ、林野庁、環境庁を初めとする関係省庁に強く働きかけるなどして、清流化最大の事業である新中和処理施設を完成に導いたほか、昭和57年9月には決算特別委員長に選任され、その重責を果たされたところであります。
 次いで、昭和58年の統一地方選挙において、先生は見事連続4期目の当選を果たされたのでありました。同年5月、議会運営委員長の要職につかれた先生は、厳正中立、公正を旨として、議会内各会派の調和を図り、議会の民主的な運営の確保に努めるとともに、よき先例を築き、本県議会の進展に貢献されたところであります。
 また、昭和60年7月には県政調査会の会長に就任され、本県産業の振興策や本県の将来見通し等の調査に積極的に取り組まれて、本県の発展に寄与されたところであります。
 その後、昭和62年の統一地方選挙においては、善戦むなしく苦杯をなめられたのでありますが、2期を隔てた平成7年4月の統一地方選挙において、地域住民の強い声に推され、もとより政治への熱意を抱き続けていた先生は、再起を期して県議会議員に立候補され、まさに不死鳥のごとくよみがえられたのであります。このときは、私は初めての選挙戦であり無我夢中でありましたが、2期のブランクをものともせぬ先生の攻勢は脅威でありました。
 当選後の先生は、総務委員会委員として、また総合交通対策特別委員会委員として精力的に議員活動を展開され、本年の2月定例会においては、進んで一般質問に立たれ、エネルギー対策や県庁舎の移転問題について熱弁を振るわれたことは記憶に新しいところであります。
 先生は、常にあの温和な笑顔を絶やすことなく、本会議はもとより、委員会調査等においても、一日も欠かすことなく出席され、日程の最後までその務めを果たされる姿勢は、我々一年生議員にとっては格好の手本であり、頭の下がるものでありました。
 また、先生はまことに頑健な体力の持ち主であり、御自身もよく自慢されておられましたが、調査活動等においては、急な坂道や長い階段などをものともせずに先頭を切って活発に活動され、我々若手にまさるとも劣らぬその体力には舌を巻いたものでありました。その先生が病魔に冒されていたなどとは、その御様子からはみじんも伺うことはできず、想像だにできないことでありました。
 本年6月定例会に本会議場でお会いしたときには、すぐれないお顔の色や尋常ならぬ御様子に驚き、心配ではありましたが、もとより頑丈な先生のことでありますから、少し体調を崩されただけで、じきにまたあの元気な笑顔にお目にかかれるものと信じておりました。後にお伺いしたところによれば、先生は本年2月定例会終了後に突然体調を崩され、検査の結果、胃がんと診断されて、直ちに手術を受けられたとのことでありますが、持ち前の強靱な体力で、一時は症状も落ち着き快方に向かわれていたとのことであります。思えば6月定例会の出席は、先生の旺盛な責任感から、病魔に苦しみながらも、それを押して議員としての務めを果たされたのでありましょう。その先生の病状が急変され、医師団の手厚い看護も及ばず、去る8月13日深夜、ついに帰らぬ人となられたのであります。
 私がその突然の悲報に接しましたのは翌14日のことでありましたが、我が耳を疑い、にわかには信ずることができませんでした。生者必滅のことわりとは申せ、生命のはかなさ、運命の無慈悲さにやりどころのない憤りを禁じ得ないのでありますが、志半ばにして突然に不帰黄泉の客となられた先生の無念さはいかばかりでありましょう。そして御一家の主柱を失われた御遺族の皆様の御悲嘆は察するに余りあり、お慰めの言葉もございません。ただただ、衷心よりお悔やみを申し上げる次第でございます。
 藤倉先生は、常に時代を先取りする進取の姿勢と旺盛な探究心をもって事に当たられ、卓越した識見と周到な企画力に加え、生来の強い正義感と温厚篤実なお人柄は、周囲の雰囲気をやわらげて難題をも容易に解決に導く先輩政治家として尊敬いたしておりました。さきの6月定例会の常任委員改選においては、先生は新たに環境福祉委員となられ、これからさらなる御活躍を信じ、我々後輩議員へもまた御指導いただけるものと期待していたとき突然に先生を失ったことは、まことに痛惜のきわみであります。
 先生のお人柄や御功績はまだまだ語り尽くせぬほどたくさんございますが、私の言葉乏しく意を尽くし得ないことをお許しいただきたいと存じます。
 本日ここに御遺族様方の御臨席を得、今は亡き先生の議席には遺影を飾り、生花をささげ、同僚の議員各位、そして知事を初め執行部の皆さんとともに藤倉正巳先生の御遺徳をしのび、心から御冥福をお祈りして追悼の言葉といたします。
   
   黙 祷

〇議長(那須川健一君) この際、故藤倉正巳君の御冥福を祈るため、黙祷をささげたいと思います。
 一同御起立を願います。
   〔全員起立〕

〇議長(那須川健一君) 黙祷。
   〔黙 祷〕

〇議長(那須川健一君) 黙祷を終わります。
 御着席願います。
   
   新任者の紹介

〇議長(那須川健一君) この際、高橋人事委員会委員を御紹介いたします。
   〔人事委員会委員高橋健之君登壇〕

〇人事委員会委員(高橋健之君) ただいま御紹介にあずかりました高橋健之であります。
 議会の御同意を賜り、去る7月17日人事委員会委員に就任いたしました。よろしく御教導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
   
   諸般の報告

〇議長(那須川健一君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 知事から議案等の提出がありましたので、それぞれお手元に配布いたしてありますから、御了承願います。
   
〔参照〕
財第148号
平成9年9月16日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
岩手県知事 増 田 寛 也
   議案等の送付について
 平成9年9月17日招集の岩手県議会定例会に提出する下記の議案及び報告を別添のとおり送付します。

議案第1号 平成9年度岩手県一般会計補正予算(第2号)
議案第2号 平成9年度岩手県農業改良資金特別会計補正予算(第1号)
議案第3号 平成9年度岩手県県有林事業特別会計補正予算(第1号)
議案第4号 平成9年度岩手県林業改善資金特別会計補正予算(第1号)
議案第5号 平成9年度岩手県沿岸漁業改善資金特別会計補正予算(第1号)
議案第6号 平成9年度岩手県中小企業振興資金特別会計補正予算(第1号)
議案第7号 平成9年度岩手県土地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)
議案第8号 平成9年度岩手県流域下水道事業特別会計補正予算(第1号)
議案第9号 平成9年度岩手県港湾整備事業特別会計補正予算(第1号)
議案第10号 東北新幹線鉄道の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
議案第11号 農業関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関する議決の変更に関し議決を求めることについて
議案第12号 農業関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
議案第13号 水産関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関する議決の変更に関し議決を求めることについて
議案第14号 水産関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
議案第15号 土木関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関する議決の変更に関し議決を求めることについて
議案第16号 土木関係の建設事業に要する経費の一部を負担させることに関し議決を求めることについて
議案第17号 流域下水道事業に要する経費の一部を負担させることに関する議決の変更に関し議決を求めることについて
議案第18号 職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例
議案第19号 建築基準法施行条例の一部を改正する条例
議案第20号 県立スケート場条例の一部を改正する条例
議案第21号 湛水防除事業生母地区排水ポンプ製作工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第22号 釜石漁港修築工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第23号 主要地方道大船渡広田陸前高田線仁田山トンネル築造工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第24号 一般県道相川平泉線高館橋工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第25号 津軽石川筋三陸高潮対策工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第26号 小鎚川筋三陸高潮対策工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第27号 宮古警察署庁舎新築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第28号 財産の取得に関し議決を求めることについて
報告第2号 道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について
   
財第147号
平成9年9月16日
 岩手県議会議長 那須川 健 一 殿
岩手県知事 増 田 寛 也
   平成8年度岩手県立病院等事業会計等の決算の送付について
 平成9年9月17日招集の岩手県議会定例会の認定に付するため、下記の決算に監査委員の意見を付けて、別添のとおり送付します。

認定第1号 平成8年度岩手県立病院等事業会計決算
認定第2号 平成8年度岩手県電気事業会計決算
認定第3号 平成8年度岩手県工業用水道事業会計決算
報告第1号 平成8年度岩手県電気事業会計継続費の精算の報告について
   
   (議案及び報告の登載省略)
   

〇議長(那須川健一君) 次に、監査委員から監査結果の報告2件、現金出納検査結果の報告2件を受理いたしましたが、監査結果の報告については県公報登載をもって御了承願うこととし、現金出納検査結果の報告については、お手元に配布いたしてありますので、御了承願います。
   
   (報告の登載省略)
   

〇議長(那須川健一君) 次に、知事から提出されました議案中、議案第18号は、地方公務員法第5条第2項の規定により、人事委員会の意見を聞くことになっておりますので、あらかじめ当職からその手続をいたしておりましたから、御了承願います。
 次に、請願陳情撤回の申し出が2件あります。
 次に、環境・エネルギー対策特別委員長から、委員長に藤原良信君、副委員長に浅井東兵衛君が、少子化・高齢社会対策特別委員長から、委員長に折居明広君、副委員長に佐々木大和君が、地域産業振興特別委員長から、委員長に谷藤裕明君、副委員長に伊沢昌弘君が、農山漁村活性化対策特別委員長から、委員長に千葉浩君、副委員長に千葉伝君が、それぞれ選任された旨報告がありました。
 次に、地方自治法第126条ただし書きの規定により、去る9月16日伊藤孝君の岩手県議会議員の辞職を許可いたしましたので、ここに在職中の県政に対する御尽↑について深く敬意を表し、会議規則第90条第2項の規定により御報告いたします。
   
   日程第1 会議録署名議員の指名

〇議長(那須川健一君) これより本日の議事日程に入ります。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第113条の規定により、渡辺幸貫君、谷藤裕明君、小原宣良君、船越賢太郎君を指名いたします。
   
   日程第2 会期決定の件

〇議長(那須川健一君) 次に、日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から10月2日までの16日間といたしたいと思います。これに異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(那須川健一君) 御異議なしと認めます。よって、会期は16日間と決定いたしました。
   
   休 会

〇議長(那須川健一君) 次に、お諮りいたします。9月18日、9月19日、9月22日の3日間は議案調査のため、及び9月29日から10月1日までの3日間は委員会審査のため、休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(那須川健一君) 御異議なしと認めます。よって、9月18日、9月19日、9月22日の3日間、及び9月29日から10月1日までの3日間は、休会とすることに決定いたしました。
   
   日程第3 請願陳情撤回の件

〇議長(那須川健一君) 次に、日程第3、請願陳情撤回の件を議題といたします。
〔参照〕
 議事日程第1号中 日程第3 請願陳情撤回の件の撤回請求のある請願陳情一覧
 (農林水産委員会付託の分)

受理番号件名提出者の住所及び氏名理由
35ミニマムアクセス米の減反上乗せをやめ日本の農業を守ることについて請願盛岡市本宮字小林46-1
農民運動岩手県連合会
 委員長  寺田 旭
内容検討のため
サケ、マスに関するセーフガード(緊急輸入制限)の発動を求めることについて請願盛岡市中央通3-4-3
岩手県自治体労働組合総連合
中央執行委員長  前川慧一
外1人
諸般の事情による


〇議長(那須川健一君) 本件は、お手元に配布いたしました2件についてでありますが、提出者からの撤回の申し出がありますので、承認することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(那須川健一君) 御異議なしと認めます。よって、本件については承認することに決定いたしました。
   

〇議長(那須川健一君) 日程第4に先立ち、地方自治法第117条の規定により、副議長と交代をさせていただきます。
   〔議長退場、副議長着席〕
   
日程第4 認定第1号平成8年度岩手県立病院等事業会計決算から日程第36 報告第2号道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまで

〇副議長(吉田秀君) 次に、日程第4、認定第1号から日程第36、報告第2号までを一括議題といたします。
 提出者の説明を求めます。大隅総務部長。
   〔総務部長大隅英喜君登壇〕

〇総務部長(大隅英喜君) 本日提案いたしました各案件について御説明いたします。
 認定第1号から認定第3号までは、平成8年度の県立病院等事業会計、電気事業会計及び工業用水道事業会計の各決算の認定であります。
 これらの公営企業会計の決算につきましては、地方公営企業法第30条の定めるところに従い監査委員の審査に付し、その意見をつけて認定に付するものであります。
 議案第1号は、平成9年度岩手県一般会計補正予算であります。
 これは、公共事業等の国庫補助事業の決定等に伴い、事業費に追加及び変更を要するもののほか、事業執行上、今回計上を要するものについて、総額93億2、600余万円を補正しようとするものであります。
 補正の主なものは、東北新幹線建設促進対策事業費21億5、700余万円、かんがい排水事業費5億1、800余万円、農免農道整備事業費3億1、400余万円、ほ場整備事業費13億9、200余万円、中山間地域総合整備事業費3億4、900余万円、農業集落排水事業費7億4、300余万円、漁港修築事業費5億7、400余万円、道路改築事業費5億3、900万円、市町村道整備代行事業費3億8、100万円、緊急地方道路整備事業費9億5、100余万円、中小河川改修事業費3億9、900余万円、早池峰ダム建設事業費4億7、900余万円、簗川ダム建設事業費3億5、600余万円、街路事業・緊急地方道路整備事業費5億8、900余万円、県立大学整備事業費6億900余万円等であります。
 次に、債務負担行為の補正は、障害防止対策事業ほか2件を新たに追加するとともに、中山間地域総合整備事業ほか7件の限度額を変更しようとするものであります。
 また、地方債の補正は、東北新幹線建設事業ほか14件の起債の限度額を変更しようとするものであります。
 議案第2号から議案第9号までは、平成9年度の特別会計予算8件の補正でありますが、これはそれぞれの貸付金等の所要の補正をしようとするものであります。
 議案第10号から議案第17号までの8件は、予算の補正に伴う建設事業に要する経費の一部負担及び一部負担の変更に関し、議決を求めようとするものであります。
 議案第18号は、職員の退職手当に関する条例等の一部を改正する条例でありますが、これは国の例に準じて、退職手当の支給の一時差止制度を新設し、期末手当及び勤勉手当の支給制限及び支給の一時差止制度を新設する等、所要の改正をしようとするものであります。
 議案第19号は、建築基準法施行条例の一部を改正する条例でありますが、これは建築基準法の一部改正に伴い、所要の整備をしようとするものであります。
 議案第20号は、県立スケート場条例の一部を改正する条例でありますが、これは県立スケート場のシャワー及び得点表示盤の使用料の額を定めようとするものであります。
 議案第21号から議案第27号までの7件は、工事の請負契約の締結に関し議決を求めようとするものであります。
 議案第28号は、財産の取得に関し議決を求めることについてでありますが、これは、県立美術館における展示の用に供するため、絵画1点を取得しようとするものであります。
 次に、報告第1号は、平成8年度岩手県電気事業会計継続費の精算について報告するものであります。
 報告第2号は、道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分について報告するものであります。
 以上のとおりでありますので、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。
   

〇副議長(吉田秀君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会といたします。
   午後1時42分 散 会


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