平成14年6月定例会 第14回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇34番(伊藤勢至君) ただいま議長から御報告のありましたように、船越賢太郎議員におかれましては、去る5月16日午後4時、心不全のため、よわい75年の生涯を閉じられました。
 先生の突然の悲報に接し、まことに哀悼、痛惜の念にたえません。私はここに、先輩・同僚議員の御同意をいただき、議員一同を代表し哀悼の言葉を申し述べます。
 船越賢太郎議員は、温厚篤実にして情義に厚く、人格高潔にして責任感にあふれたお人柄であり、先輩・同僚議員からは、いつも親しみを込めて船賢さんと呼ばれておりました。
 また、先生はあの小柄な体にいつも強い信念を持って行動された方であり、議場に響くあの力強く大きなお声が、今でも強く印象に残っております。
 先生は、昭和2年5月、宮古市に生を受けられ、昭和20年3月、岩手県立水産高校を卒業後、漁業に従事し、今日に至るまで一貫して本県の沿岸漁業の振興に御尽力されました。この間先生は、岩手県信用漁業協同組合連合会会長、岩手県漁業協同組合連合会副会長、宮古漁業協同組合代表理事組合長などの要職を歴任されましたが、特にも、昭和63年6月に宮古漁業協同組合代表理事組合長に就任されてからは、組合経営に卓越した手腕を発揮しながら、積極的な組合活動を展開し、漁家経営の安定向上や漁業振興に尽力され、また津軽石川のサケ増殖事業に積極的に取り組むとともに、宮古魚市場の移転改築に伴う施設整備に尽力されるなど、地域の水産業振興に多大の貢献をされました。
 また、平成5年6月に岩手県信用漁業協同組合連合会会長に就任されてからは、ATM(現金自動預払機)の導入や農協との貯金ネットサービス提携の実現を図り、県内漁協系統信用事業の実施基盤の強化に努められるなど、水産業団体の育成や信用事業の基盤強化、沿岸漁業の振興発展に指導的役割を果たされ、本県水産業の発展に多大な御貢献をされました。
 先生は、昭和53年3月、地域住民に推されて宮古市議会議員に立候補し、見事初当選を果たされましたが、このときから先生の政治家としての歩みが始まり、以来、平成7年3月まで連続5期にわたり宮古市議会議員として在職されました。この間、建設常任委員会、経済常任委員会、議会運営委員会などの各委員を歴任され、いずれの委員会においても卓越した手腕と高邁な信念をもって市政各般の推進と地方自治の発展に大きく寄与し、こうした多年にわたる功績により、昭和63年6月及び平成5年5月の2度にわたり、全国市議会議長会会長表彰を受章され、さらに、平成3年11月には黄綬褒章を受章されたのであります。
 その後、先生はそれまでの政治手腕を高く評価され、地域住民からの熱い推挙により、平成7年4月の統一地方選挙において県議会議員選挙に勇躍立候補され、見事初当選の栄冠を射とめられ、ここに地域住民の期待と輿望を一身に担われて県議会議員として県政壇上へと歩を進められました。以来、今日まで連続2期にわたり県議会議員を務められ、地方自治の進展と県勢発展のため活発な議員活動を展開されたのであります。
 この間、農林水産委員会委員長を初め、環境福祉委員会副委員長などの要職を歴任されたほか、防災対策特別委員会、地域産業振興特別委員会、農山漁村活性化対策特別委員会、教育問題対策特別委員会の各委員を歴任され、さらに、岩手県水産審議会、岩手県地方港湾審議会などの各種審議会委員にも数多く就任され、その卓越した手腕と高邁な政治理念をもって県政の諸課題解決に寄与され、県政の推進に大きく貢献されたのであります。
 特にも、漁業に造詣が深かった先生が、農林水産委員会委員長に就任された際には、本県漁業が国際漁業の規制の強化や水産物輸入の増加等に伴う魚価の低迷など、国際化の影響を強く受けるとともに、漁業資源の減少や漁業就業者の高齢化が進行するなど多くの問題を抱える中にあって、我が国の水産食料供給基地としての地位を確立し、水産業の一層の振興を図るためには、つくり育てる漁業や適正な漁場の管理を進め、漁業生産の拡大を図るとともに、流通体制の強化、高付加価値加工品の開発が必要であるとし、将来を展望した漁業施策の強化について専心努められ、大いにその力量を発揮されたところであります。
 また、環境福祉委員会副委員長に就任された際は、複雑かつ多様化する今日の環境問題に適切に対応するため、県民、事業者、行政等の各主体が環境に対する共通の認識を持ちつつ、ともに役割を分担しながら自主的かつ積極的に対応することの重要性を認識し、環境施策を総合的かつ計画的に推進することが必要であるとし、本県の自然環境を守り育てるための強い情熱と卓越した指導力のもとに委員会の活発な審議に意を用いられたのであります。
 先生は、昭和21年には宮古市警防団第10分団団員を拝命されましたが、その後、平成6年3月に宮古市消防団副分団長で退くまで、実に47年の長きにわたり消防業務に従事され、この間、その豊富な実践経験とすぐれた技量を十二分に発揮し地域防災のリーダーとして活躍するなど、宮古市の消防行政の伸展にも御貢献されました。
 また、先生は、昭和40年から42年まで法務大臣から保護司として委嘱されましたが、その間、保護観察官と連携を図りながら、犯罪や非行を行った人に対して、更正を図るための指導や生活支援を行うなど、犯罪や非行防止のため、地域社会の浄化活動を積極的に行ったのであります。
 先生は常日ごろから、和顔愛語を座右の銘とされ、庶民派であることを信条としながら、県民の声を聞くことに努められた方であり、また、県議会自由民主クラブ会派においては、所属会派議員の信望厚く、議員総会長の重責を担われるなど、先生のこれまでの御功績を挙げれば枚挙にいとまがないところであります。
 昨年から先生の健康状態がすぐれないとお伺いしておりましたので、長年の激務に耐えたお体をゆっくり休め、療養に努めていただきたいと思っておりましたが、その思いもかなわず、先生はその志半ばにして不帰の客となられました。国内外の社会経済情勢が極めて厳しい中、本県のつくり育てる漁業を今後一層推進していかなければならない重要なこの時期に、先生を失いましたことは、まことに残念でなりません。
 先生の回復をひたすら祈りつつ看護に当たられました御遺族皆様の御悲嘆は察するに余りあり、お慰めの言葉もありません。心よりお悔やみ申し上げます。
 去る5月23日、宮古市市民文化会館でとり行われました先生の御葬儀には、市民の皆様を初め、県議会議長、同僚議員、副知事、県幹部職員、国会議員、宮古市長など、各界あまねく参列され、式場内は先生の人柄と御功績に対する追慕と哀惜の念に満ちあふれ、改めて先生の御遺徳のほどがしのばれたところであります。
 本日、奥様のミヤ様を初め、御遺族の方々においでをいただいておりますが、先生の御遺志を体し、今後とも御活躍くださいますことを心から御期待いたすものであります。
 私どもは、再びこの議場に先生の英姿を見ることはできませんが、きてなお、私どもに多くのことを教えてやまぬ先生の偉大さを思い、先生の人となりをしのび、御功績をたたえ、同僚の皆様、そして知事を初め執行部各位とともに、心から御冥福をお祈り申し上げ、追悼の言葉といたします。
   
   黙 祷

〇議長(谷藤裕明君) この際、故船越賢太郎君の御冥福を祈るため、黙祷をささげたいと思います。
 一同御起立願います。
   〔全員起立〕

〇議長(谷藤裕明君) 黙祷。
   〔黙 祷〕

〇議長(谷藤裕明君) 黙祷を終わります。
 御着席願います。
   
   諸般の報告

〇議長(谷藤裕明君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 知事から議案等の提出がありました。それぞれお手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
   
〔参照〕
財第61号
平成14年6月19日
 岩手県議会議長 谷 藤 裕 明 様
岩手県知事 増 田 寛 也 
   議案等の送付について
 平成14年6月20日招集の岩手県議会定例会に提出する下記の議案及び報告を別添のとおり送付します。

議案第1号 平成13年度岩手県一般会計補正予算(第9号)の専決処分に関し承認を求めることについて
議案第2号 平成14年度岩手県一般会計補正予算(第1号)の専決処分に関し承認を求めることについて
議案第3号 岩手県県税条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについて
議案第4号 住民基本台帳法施行条例
議案第5号 岩手県県税条例の一部を改正する条例
議案第6号 低開発地域工業開発地区における県税の課税免除に関する条例を廃止する条例
議案第7号 過疎地域における県税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例
議案第8号 農村地域における県税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例
議案第9号 地方拠点都市地域における県税の不均一課税に関する条例を廃止する条例
議案第10号 中心市街地における県税の不均一課税に関する条例の一部を改正する条例
議案第11号 岩手県手数料条例の一部を改正する条例
議案第12号 個別労働関係紛争の解決の促進に関する条例
議案第13号 県営住宅等条例の一部を改正する条例
議案第14号 土地収用法に基づく鑑定人及び参考人の旅費及び手当に関する条例
議案第15号 電気事業及び工業用水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
議案第16号 警察官等に対する被服の支給及び装備品の貸与に関する条例の一部を改正する条例
議案第17号 花巻空港用地造成工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第18号 一般国道281号沼袋トンネル築造工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第19号 岩手県立盛岡農業高等学校産業教育施設改築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第20号 岩手県立黒沢尻南高等学校校舎増築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第21号 岩手県立一関第二高等学校校舎改築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第22号 岩手県立久慈農林高等学校校舎改築(建築)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて
議案第23号 財産の譲渡に関し議決を求めることについて
議案第24号 財産の取得に関し議決を求めることについて
議案第25号 和解に関し議決を求めることについて
議案第26号 調停の申立てに関し議決を求めることについて
報告第1号 平成13年度岩手県一般会計繰越明許費の繰越しの報告について
報告第2号 平成13年度岩手県県有林事業特別会計繰越明許費の繰越しの報告について
報告第3号 平成13年度岩手県流域下水道事業特別会計繰越明許費の繰越しの報告について
報告第4号 平成13年度岩手県港湾整備事業特別会計繰越明許費の繰越しの報告について
報告第5号 平成13年度岩手県一般会計予算中歳出予算の事故繰越しの報告について
報告第6号 平成13年度岩手県立病院等事業会計予算中支出予算の繰越額の使用計画の報告について
報告第7号 平成13年度岩手県電気事業会計予算中支出予算の繰越額の使用計画の報告について
報告第8号 平成13年度岩手県電気事業会計継続費の繰越額の使用計画の報告について
報告第9号 平成13年度岩手県工業用水道事業会計継続費の繰越額の使用計画の報告について
報告第10号 職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について
報告第11号 道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について
   
   〔議案及び報告の登載省略〕
   

〇議長(谷藤裕明君) 次に、監査委員から、監査結果の報告2件、現金出納検査結果の報告3件を受理いたしました。監査結果の報告については、県公報登載をもって御了承願うこととし、現金出納検査結果の報告については、お手元に配付いたしてありますので、御了承願います。
   
   〔報告の登載省略〕
   

〇議長(谷藤裕明君) 次に、知事から、法人の経営状況説明書を受理いたしました。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
 次に、請願陳情2件を受理いたしましたので、お手元に配付いたしてあります請願陳情文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたしました。
 なお、今後受理するものにつきましては、文書表をもって通知いたしますので、御了承願います。
   
   〔請願陳情文書表は付録の議決目録参照〕
   

〇議長(谷藤裕明君) 次に、環境・防災対策特別委員長から、副委員長に岩城明君が、当選された旨、報告がありました。
 次に、藤原泰次郎君から委員会の所属変更の申し出があります。
 次に、水上信宏君から議会運営委員の辞任願が、及川敦君から福祉対策特別委員の辞任願いが、それぞれ提出されております。
 次に、会議規則第114条の2第1項ただし書の規定により、当職において議員派遣を決定いたしました。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
   
   日程第1 議席の変更

〇議長(谷藤裕明君) これより本日の議事日程に入ります。
 日程第1、議席の変更を行います。
 今回、議員の所属会派の異動に伴い、会議規則第4条第3項の規定に基づき、議席の一部をただいま御着席のとおりそれぞれ変更いたします。
   
   日程第2 会議録署名議員の指名

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第113条の規定により、柳村岩見君、小野寺研一君、阿部敏雄君、田村正彦君を指名いたします。
   
   日程第3 会期決定の件

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第3、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から7月3日までの14日間といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、会期は14日間と決定いたしました。
   
   休 会

〇議長(谷藤裕明君) 次に、お諮りいたします。6月21日、6月24日、6月25日の3日間は、議案調査のため、及び7月1日、7月2日の2日間は、委員会審査のため、休会といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、6月21日、6月24日、6月25日の3日間は、議案調査のため、及び7月1日、7月2日の2日間は、委員会審査のため、休会することに決定いたしました。
   
   日程第4 常任委員の所属変更の件

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第4、常任委員の所属変更の件を議題といたします。
 総務委員の藤原泰次郎君から、農林水産委員に委員会の所属を変更されたいとの申し出があります。
 お諮りいたします。藤原泰次郎君からの申し出のとおり委員会の所属を変更することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、委員会の所属を変更することに決定いたしました。
   
   日程第5 議会運営委員辞任の件

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第5、議会運営委員辞任の件を議題といたします。
 水上信宏君から議会運営委員を辞任したいとの願い出があります。
 お諮りいたします。水上信宏君の議会運営委員の辞任を、許可することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、水上信宏君の議会運営委員の辞任を、許可することに決定いたしました。
   
   日程第6 議会運営委員指名の件

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第6、議会運営委員指名の件を議題といたします。
 お諮りいたします。委員会条例第5条第1項の規定により及川敦君を議会運営委員に指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、及川敦君を議会運営委員に選任することに決定いたしました。
   
   日程第7 特別委員辞任の件

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第7、特別委員辞任の件を議題といたします。
 及川敦君から福祉対策特別委員を辞任したいとの願い出があります。
 お諮りいたします。及川敦君の福祉対策特別委員の辞任を、許可することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、及川敦君の福祉対策特別委員の辞任を、許可することに決定いたしました。
   
   日程第8 特別委員指名の件

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第8、特別委員指名の件を議題といたします。
 お諮りいたします。委員会条例第5条第1項の規定により及川敦君を環境・防災対策特別委員に指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇議長(谷藤裕明君) 御異議なしと認めます。よって、及川敦君を環境・防災対策特別委員に選任することに決定いたしました。
   
日程第9 議案第1号平成13年度岩手県一般会計補正予算(第9号)の専決処分に関し承認を求めることについてから日程第45 報告第11号道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまで

〇議長(谷藤裕明君) 次に、日程第9、議案第1号から日程第45、報告第11号までを一括議題といたします。
 提出者の説明を求めます。小原総務部長。
   〔総務部長小原富彦君登壇〕

〇総務部長(小原富彦君) 本日提案いたしました各案件について御説明いたします。
 まず、議案第1号は、平成13年度岩手県一般会計補正予算の専決処分に関し承認を求めるものであります。これは、一般会計歳入予算に係る地方交付税、地方債等が3月末に決定したことに伴い、所要の予算補正を行う必要が生じたことから、専決処分したものであります。
 議案第2号は、平成14年度岩手県一般会計補正予算の専決処分に関し承認を求めるものであります。これは、BSE関連対策として緊急に予算補正の必要が生じたことから、専決処分したものであります。
 議案第3号は、岩手県県税条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めるものであります。これは、地方税法が一部改正されたことに伴い、4月1日から県税条例の関係部分を改正する必要が生じたことから、専決処分したものであります。
 議案第4号は、住民基本台帳法施行条例でありますが、これは、住民基本台帳法の実施に関し必要な事項を定めようとするものであります。
 議案第5号は、岩手県県税条例の一部を改正する条例でありますが、これは、地方税法の一部改正に伴い、県民税について特定口座に係る株式等の譲渡による所得計算の特例等を設け、及び不動産取得税について再開発会社が市街地再開発事業の施行に伴い不動産を取得する場合の納税義務を免除すること等の措置を講ずるとともに、あわせて所要の整備をしようとするものであります。
 議案第6号は、低開発地域工業開発地区における県税の課税免除に関する条例を廃止する条例でありますが、これは、低開発地域工業開発地区におる県税の課税免除に関する条例を廃止しようとするものであります。
 議案第7号は、過疎地域における県税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、租税特別措置法の一部改正に伴い所要の整理をしようとするものであります。
 議案第8号は、農村地域における県税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、県税の課税免除の適用対象となる工業等の用に供する設備の新設または増設の期限を延長するとともに、あわせて所要の整理をしようとするものであります。
 議案第9号は、地方拠点都市地域における県税の不均一課税に関する条例を廃止する条例でありますが、これは、地方拠点都市地域における県税の不均一課税に関する条例を廃止しようとするものであります。
 議案第10号は、中心市街地における県税の不均一課税に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、県税の不均一課税の適用対象となる商業基盤施設の設置に係る基本計画の公表の期限を延長しようとするものであります。
 議案第11号は、岩手県手数料条例の一部を改正する条例でありますが、これは、土地収用法の一部改正に伴い、仲裁の申請について手数料を徴収することとし、及び国の例に準じて事業認定申請手数料の額を増額するとともに、あわせて所要の整備をしようとするものであります。
 議案第12号は、個別労働関係紛争の解決の促進に関する条例でありますが、これは、個々の労働者と使用者との間における労働条件その他労働関係に関する事項に係る紛争について、あっせんの制度を設けること等により、その実情に即した迅速かつ適正な解決を図ろうとするものであります。
 議案第13号は、県営住宅等条例の一部を改正する条例でありますが、これは、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律の一部改正に伴い、所要の整理をしようとするものであります。
 議案第14号は、土地収用法に基づく鑑定人及び参考人の旅費及び手当に関する条例でありますが、これは、土地収用法の一部改正に伴い、仲裁手続に係る鑑定人及び参考人に対する旅費及び手当に関し必要な事項を定めるため、岩手県収用委員会の求めにより出頭した鑑定人及び参考人に対する費用弁償額、鑑定料並びに支給方法条例の全部を改正しようとするものであります。
 議案第15号は、電気事業及び工業用水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、柏台発電所の最大出力を増加しようとするものであります。
 議案第16号は、警察官等に対する被服の支給及び装備品の貸与に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、警察法施行令の一部改正に伴い、警察官及び交通巡視員に対し識別章を貸与する等所要の改正をしようとするものであります。
 議案第17号から議案第22号までの6件は、工事の請負契約の締結に関し議決を求めようとするものであります。
 議案第23号は、財産の譲渡に関し議決を求めることについてでありますが、これは、二戸・一戸環境保全組合ほか3団体に家畜排せつ物処理施設の用に供する建物及び工作物を無償譲渡しようとするものであります。
 議案第24号は、財産の取得に関し議決を求めようとするものであります。
 議案第25号は、和解に関し議決を求めることについてでありますが、これは、建物収去土地明渡請求事件に係る和解をしようとするものであります。
 議案第26号は、調停の申立てに関し議決を求めることについてでありますが、これは、交通事故損害賠償請求に係る調停を申し立てようとするものであります。
 次に、報告第1号から報告第5号までは、平成13年度一般会計及び特別会計の繰越明許費の繰り越し及び事故繰り越しについて報告するものであります。
 報告第6号から報告第9号までは、公営企業会計予算に係る支出予算及び継続費の繰越額の使用計画について報告するものであります。
 報告第10号は、職員による自動車事故に係る損害賠償事件の専決処分について報告するものであります。
 報告第11号は、道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件の専決処分について報告するものであります。
 以上のとおりでありますので、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。
   

〇議長(谷藤裕明君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日は、これをもって散会いたします。
   午後1時36分 散 会


前へ 次へ