平成16年2月定例会 第6回岩手県議会定例会 会議録

前へ 次へ

〇7番(平野ユキ子君) ただいまの千葉康一郎議員の質問中、自然条件の制約を受けない施設ということで整備も必要であるという農業政策に関する質問の中で、関連いたしますのでお尋ねしたいと思います。
 再質問の中でも、また答弁の中でもございましたけれども、溶液栽培でのガラス温室に関する問題です。
 これは、昨年私が12月の定例議会で取り上げまして、その後、実は非常に反響がありました。問い合わせが多々ありまして、こういった新しい型の農業に取り組みたいとする農家の方々がたくさんおります。というのは、やはり農業というのは、きつい、苦しいというこれまでの……。

〇議長(藤原良信君) 静粛にお願いします。

〇7番(平野ユキ子君)(続) 後継者不足が言われておりますのは、これまでの農業を越える新しい農業が出てこなければならないということです。もちろん予算、財政の逼迫している折ですから、この大規模施設には、初期投資がかなりかかるものでございます。ただ、これまでのような補助交付金ではなくて、今、農林水産部長も期せずしておっしゃっていただきました融資という形にすれば、施設をリースとして返還していく道もございます。
 といいますのは、宮城県では平成12年から2カ年事業で、既にこのガラス温室による溶液トマト栽培に大々的に取り組んでおります。宮城県の場合は補助事業ですけれども、2カ年事業として取り組み、平成12年からですから、平成14年では、最初の2年間は施設をつくりましたので、約2、000万円の差し引き収益が上がっております。今年度、平成15年度はまだもちろん数字は出ていないのですけれども、一番いいのは、天候に左右されないというところです。ですから、恐らく前年よりは収益量が上がるだろうという予測が立っております。
 こういった新しい農業への取り組みに対して、そしてまた、この施設は、私が12月に質問した後、県内農家から反響がありまして、盛岡近郊、それから紫波町、そして藤沢町の農家の方々と実際施設を見学してまいりました。そして今、沿岸地域からも反響が来ております。こういった取り組みに対して、やはり今まで以上に積極的に、さらなる前向きな取り組みをお願いしたいと思いますが、どのように取り組まれるのでしょうか。

〇農林水産部長(佐々木正勝君) ガラス温室による生産というのは、先ほど、異常気象にも左右されないということを申し上げましたし、品質のそろったものを周年安定的に生産する、そのほかに、議員からお話がありましたように、省力で、かつ快適な作業環境が確保できるというような、いろいろな面でのメリットがありますので、こうした栽培法についても積極的に普及してまいりたいと思っております。
 国の補助事業もありますし、それから融資制度もあります。それから、リースの話もございましたけれども、県単でもリースの形式をとれるような仕組みも既に設けております。いろいろ生産者の……。

〇議長(藤原良信君) 再度申し上げます。静粛にお願いします。

〇農林水産部長(佐々木正勝君)(続) 生産者の要望にこたえられるように、しっかり取り組んでいきたいと思っています。

〇7番(平野ユキ子君) 申し上げ忘れたんですけれども、このガラス温室による溶液栽培の農業は、農作業が非常に軽いので、高齢者、それから身障者でもできるという利点を持っております。ですから、地域の雇用への支援も大なるものがあると思います。
 ちょっとつけ加えておきます。

〇農林水産部長(佐々木正勝君) こういった先進的な農業生産施設につきましては、お話がありましたように、いろいろな面でのメリットがたくさんございますので、そうしたことも踏まえまして、生産者の需要にこたえられるように対応してまいりたいと思っております。

〇議長(藤原良信君) 次に、小野寺好君。
   〔35番小野寺好君登壇〕(拍手)


前へ 次へ