令和5年9月定例会 第2回岩手県議会定例会会議録

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〇42番(高橋はじめ君) 全ての県民の命と健康を守ることを公約として掲げ、がん撲滅対策、新型コロナウイルス感染症並びに新型コロナワクチンによる薬害と思われる重大な副反応及び後遺症に関する調査及び情報発信をいたしております参政党の高橋はじめであります。
 ただいま報告のありました請願陳情受理番号第7号、8号、9号、及び10号において、不採択とする各委員長報告に対し反対討論をいたします。
 請願陳情受理番号第7号インフォームド・コンセント理解増進条例等の制定を県に求める請願でありますが、最近、インフォームドコンセントという言葉を耳にする機会がふえてきましたが、我が国では、説明と同意と訳されております。県立病院では、全病院、全職種を対象に、毎年度、インフォームドコンセントを徹底する旨の通知や、臨床研修医、初任医師を対象とした研修会等において、説明されておられるとのことであります。
 一方、民間の診療所では、そのような取り組みが行われているとは言いがたく、このたびの新型コロナワクチン接種で、ある県北地域の県民が、民間の診療所で1回目の接種を受けた後、翌日になって身体に激しい痛みや歩行困難など一時的に副作用を発症し、2度目の接種時に、そのような体の異常を訴えたにもかかわらず、十分な問診や検診を行うこともなく2度目の接種が行われ、以後、しばらくの間、動くこともできず、激しい痛みに見舞われ、現在も働くことができないことから、収入もなく生活困窮の状態にあり、一刻も早い認定を待ち望んでおります。また、身体障害者手帳の交付を県に申請中とのことであります。
 このように、県立病院等の公立病院では取り組まれておりますが、民間診療所では公立病院のような取り組みがなされておらず、公私均一な医療提供を県民がひとしく受ける必要があることなどから、条例の制定を求めたものであり、委員会不採択は納得いかないものであります。
 次に、請願陳情受理番号第8号新型コロナウイルスワクチン接種の効果検証を求める請願でありますが、内容は、新型コロナウイルスワクチンに関して、その有益性と副作用の実態調査を県と国に求めるものであり、加えて、ワクチン接種後の死亡者及び後遺症発症者についての実態調査と救済措置を国に求めるものであります。
 また、県議会に対しては、県民の側に立って、新型コロナウイルスワクチンの接種効果を検証する委員会の設置を求めたものであります。
 請願陳情受理番号第9号新型コロナワクチンの乳幼児及び小児接種における慎重な対応を求める意見書提出の請願でありますが、内容は、子供への新型コロナウイルスワクチン接種は強制、義務ではないこと、本人及び保護者が正しい情報を取得した上でワクチン接種をできるよう十分に周知すること、厚生労働省のホームページで公表されている副反応疑い報告について、保護者が十分に理解できるよう広報などを使って情報提供を行うこと、ワクチンの接種前に、問診票を用いて情報提供内容を理解しているのか、保護者に対して確認することであります。
 本年9月20日からの秋開始接種において、小児接種及び乳幼児接種について、公的関与の対象者は基礎疾患のある方に限られるようになった。公的関与とは、非接種者に対する努力義務と市町村に対する接種勧奨の義務を指すとのことであり、努力義務は、義務と異なり、接種は強制ではなく、本人が納得した上で接種を判断するものであると委員会資料で説明されております。
 以上3件の請願については、現在開会中の盛岡市議会において同様の請願が提出されており、盛岡市議会での審議の経過も注目されているものであります。
 本県における新型コロナウイルスワクチン接種後の健康被害救済制度の申請等件数は、令和5年10月20日、本日現在で、申請件数67件、うち死亡9件、67件の審査結果等において、認定34件、死亡2件、非認定1件、審査中32件、うち死亡7件という状況にあり、ワクチン接種から数十日、数カ月経過しての体調不良や死亡が、ワクチン接種後遺症によるものとの認識が薄く、申請されていない県民も多数おられるものと推察されます。
 人類史上初の新型コロナウイルスの遺伝子を組み込んだmRNAワクチンであり、人体に対する影響調査が不十分な特例承認ワクチンであること、臨床試験中であり、その結果がいまだにまとめられていないことを我々は決して忘れてはならないのであります。
 改選後間もない時期での委員会審査でありましたが、県民の命と健康に関する重大な請願でありますので、今後において活発な審議を望むものであります。
 兵庫県保険医協会2022年12月発行の兵庫保険医新聞に、医師Aさんの注目すべき投稿が掲載されておりますので、一部内容を紹介します。
 患者さんに、あなたはワクチンを受けないほうがよいと言ったのに、家族のためにと言って接種して、脳梗塞になった方がいた。入院後に、娘さんから電話があった。
 他の医院でワクチン接種して、家族が死亡したと教えてくれた患者さんが2人いた。
 きわめつけは、膝の外傷で来院された患者さんの話。同僚が親子3人でワクチンを受けに行き、息子がワクチンを先に受け、突然倒れ、死亡した。父親がそれを苦にして自殺したという。
 ワクチン接種を勧める医師の方々は、これに似た話を聞かれたことはないのでしょうか。ワクチンを推進している医師と何度か話をしたことがある。これだけ副作用があるのに、まだワクチン接種を勧めるのかと聞くと、私の述べた副作用の情報そのものを知らない。ワクチンには副作用はつきものだよと言う医師にも出会った。副作用の知識の差が余りにも大きく、議論がかみ合わない。わかってもらえない焦燥感だけが残る。私にとって唯一と言っていい希望は、周りの診療所が、最近、ワクチン接種を中止したと患者さんから情報を得たこと。今のところ3カ所。もっとふえてほしい。
 県内でも、当初からmRNAワクチンに疑問を持ち、医療スタッフ含めワクチン接種をしていない開業医もおられます。国、県も、私たち国民、県民の命と健康を守るため、早急の効果検証と健康被害の実態調査、早急な被害者救済を強く望むものであります。
 請願陳情受理番号第10号岩手県議会に提出された請願・陳情等の議会ホームページでの公開を求める請願でありますが、現在、ホームページ上において、提出のあった請願の議決結果及び採択になった請願の全文、陳情の件名は公表になっておりますが、これに加えて、不採択になった請願の全文と陳情の全文を公表してほしいとの要望のほか、県民代表の議員が、県民提出の請願に採否を決する重要な議決であり、その理由説明をあわせて記載すべきとの願意であります。
 盛岡市議会では、受理した請願は、採決のいかんにかかわらず全文を掲載しているとのことであります。岩手県議会は、かつて三重県議会に次いで、議会基本条例を制定するなど全国的に議会改革の先進議会でありましたが、議会に届けられた請願陳情に関し、議会としてどのような対応をしたのか説明を求められるなど、県民から一歩進んだ提言に対し、継続審査とし、議会改革推進会議へ付託するなど、県民に広く開かれた議会を目指すべきとの観点から、早急な判断を決するべきではなく、不採択とした議会運営委員会委員長報告に反対するものであります。
 以上、反対討論を終わります。御清聴ありがとうございました。
〇議長(工藤大輔君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第2号児童、生徒及び保護者に向けたマスク着用の影響についての情報の周知徹底を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第2号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第3号児童、生徒及び保護者に向けたマスク着用の影響についての情報の周知徹底を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第3号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第5号「令和5年度新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金(医療分)」の継続と拡大を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第5号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第14号岩手県立学校設置条例の一部を改正する条例を採決いたします。
 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、議案第14号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第7号から受理番号第10号までを一括して採決いたします。
 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第7号から受理番号第10号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第1号から議案第13号まで、議案第15号から議案第21号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、議案第1号から議案第13号まで、議案第15号から議案第21号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
   日程第23 発議案第1号不登校児童生徒の多様な学習機会の確保のための経済的支援制度の確立を求める意見書から日程第32 発議案第10号畜産経営安定のための対策と緊急支援を求める意見書まで
〇議長(工藤大輔君) 次に、日程第23、発議案第1号から日程第32、発議案第10号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各交渉団体会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(工藤大輔君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第1号から発議案第10号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(工藤大輔君) 起立全員であります。よって、発議案第1号から発議案第10号までは、原案のとおり可決されました。
   
〇議長(工藤大輔君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後1時49分 散 会

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