令和5年2月定例会 第24回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇環境福祉委員長(佐々木朋和君) 発議案第1号につきまして、環境福祉委員会提案でありますので、委員長であります私から、提案理由の説明を行います。
 発議案第1号物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第97号物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める請願が、環境福祉委員会に付託され、採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
 その趣旨を御説明いたしますと、令和元年6月の金融審議会報告の老後の生活資金2、000万円不足問題や同年8月発表の財政検証による基礎年金が30年で3割減、厚生年金の給付水準2047年度には2割減にとの報道は、年金生活者を初め、多くの国民に衝撃を与えました。
 老齢基礎年金だけで生活している高齢者もおり、国民年金保険料の納付期間25年以上で、月平均約5万6、000円、納付期間25年未満では月平均約1万9、000円の支給額となっています。
 衣食住の全ての分野で切り詰めた生活をしても、この金額では、憲法第25条が保障する健康で文化的な生活を営むことは不可能であり、これでは若い世代も老後の将来展望を持つことはできません。
 これまでの相次ぐ年金支給額の引き下げにより、生活保護世帯へ移行する高齢者もふえてきています。生活保護受給世帯に占める高齢世帯の割合は55.3%にもなっており、高齢者の生活保護世帯への移行は、自治体の財政を圧迫するようになっています。
 年金はそのほとんどが消費に回ることから、年金支給額の引き下げで地域経済は冷え込み、地方財政に大きな影響を与え、自治体の行政サービスにも直結する問題となっています。
 年金支給額の引き下げに加え、令和元年10月に実施された消費税率の引き上げ、介護保険料等の負担増、一向に収束しない新型コロナウイルス感染症の全国的な広がりによる経済不況が、年金受給者の生活に深刻な影響を及ぼしています。
 年金支給額の引き下げが続けば年金受給者の生活はますます苦しくなるばかりであることから、国民の年金不安をなくして老後の安心をつくり、あわせて自治体の財政健全化のために、物価の上昇に合わせた年金改定を行うことが求められます。
 以上のことから、本意見書案においては、若者も高齢者も安心して老後を暮らせるように、物価の上昇に見合う老齢基礎年金等の支給額の改善を行うことを国に要望しようとするものであります。
 以上をもって提案理由の説明を終わります。
〇議長(五日市王君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております発議案第1号は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第1号物価上昇に見合う老齢基礎年金等の改善を求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立多数であります。よって、発議案第1号は、原案のとおり可決されました。
   
   日程第78 発議案第2号台湾のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)参加を積極的に支援するよう求める意見書から日程第87 発議案第11号生活福祉資金貸付制度における特例貸付の償還免除要件の緩和等を求める意見書まで
〇議長(五日市王君) 次に、日程第78、発議案第2号から日程第87、発議案第11号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各交渉団体会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(五日市王君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第2号台湾のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)参加を積極的に支援するよう求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立多数であります。よって、発議案第2号は、原案のとおり可決されました。
 これより、発議案第3号から発議案第11号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立全員であります。よって、発議案第3号から発議案第11号までは、原案のとおり可決されました。
   
   日程第88 議員派遣の件
〇議長(五日市王君) 次に、日程第88、議員派遣の件を議題といたします。
   
〔参照〕
 議事日程第8号中 日程第88 議員派遣の件の議員派遣一覧
派遣の目的派遣場所期間派遣議員
令和5年度「県民と県議会との意見交換会」金ケ崎町令和5年
4月25日
郷右近   浩 議員
岩 城   元 議員
千 葉 秀 幸 議員
佐々木 茂 光 議員
川 村 伸 浩 議員
高 橋 穏 至 議員
佐々木 朋 和 議員
佐々木   努 議員
千 田 美津子 議員
令和5年度「県民と県議会との意見交換会」滝沢市令和5年
4月27日
軽 石 義 則 議員
名須川   晋 議員
柳 村   一 議員
米 内 紘 正 議員
高橋 こうすけ 議員
高 橋 但 馬 議員
吉 田 敬 子 議員
ハクセル美穂子 議員
小 林 正 信 議員
   
〇議長(五日市王君) お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました2件についてでありますが、会議規則第116条第1項の規定により議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(五日市王君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
   
   閉 会
〇議長(五日市王君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって本日の会議を閉じ、第24回県議会定例会を閉会いたします。(拍手)
   午後5時2分 閉 会

前へ 次へ