平成28年9月定例会 第6回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇環境福祉委員長(佐々木努君) 発議案第5号につきまして、環境福祉委員会提案でありますので、委員長であります私から、提案理由の説明を行います。
発議案第5号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第27号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める請願が環境福祉委員会に付託され、一部採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
その趣旨を御説明いたしますと、公的年金は高齢者世帯収入の約7割を占め、約6割の高齢者世帯が年金収入だけで生活しており、老後の生活保障の柱となっています。
現在、年金の支給は隔月となっておりますが、欧米諸国では毎月支給を実施しているところが多く、年金生活者にとって年金が毎月支給されることによって、月ごとの計画的な生活設計が成り立つことが期待されるところであります。
年金が高齢期の所得保障であることに鑑みれば、高齢者の生活の安定の観点から、雇用と年金の接続が制度的に確実に行われることが必要であり、年金支給開始年齢のさらなる引き上げは、無年金や無収入となる者が生じる可能性がある等の課題があります。
また、年金支給開始年齢のさらなる引き上げは、引き上げが行われる以降の世代にとっては、年金給付費の減少が生じることとなり、将来世代に影響が強く出ることが懸念されるところであります。
このことは、高齢者だけの問題ではなく、若者の年金不信を増長し、ひいては、年金制度への信頼がさらに低下することにもつながります。
特に、若者からの信頼を高めるためには、年金給付における世代間格差をこれ以上拡大させず、あわせて、将来的に持続可能な年金制度に改善することが求められます。
以上のことから、本意見書案においては、年金の隔月支給を国際水準並みに毎月支給に改めること、及び年金支給開始年齢はこれ以上引き上げないことの2項目の実現について、国に要望しようとするものであります。
議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
〇議長(田村誠君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております発議案第5号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
これより、発議案第5号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(田村誠君) 起立多数であります。よって、発議案第5号若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める意見書は、原案のとおり可決されました。
日程第40 発議案第6号南スーダンPKO(国連平和維持活動)への自衛隊派遣に当たり、PKO参加5原則を遵守することを求める意見書から日程第50 発議案第16号漁業就業者の確保に対する支援制度の充実強化を求める意見書まで
〇議長(田村誠君) 次に、日程第40、発議案第6号から日程第50、発議案第16号までを一括議題といたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各交渉団体会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(田村誠君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
これより、発議案第6号から発議案第16号までを一括して採決いたします。
各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(田村誠君) 起立全員であります。よって、発議案第6号から発議案第16号までは、原案のとおり可決されました。
〇議長(田村誠君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
午後2時20分 散 会

前へ 次へ