平成28年9月定例会 第6回岩手県議会定例会会議録

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〇1番(千田美津子君) 先ほどの総務委員長の報告に対して質問をさせていただきます。
請願陳情受理番号第22号の南スーダンPKOへの自衛隊派遣の即時中止を求め、憲法を遵守し、「安全保障関連法」に基づく「駆け付け警護」等の施行に反対する請願及び請願陳情受理番号第23号の安保法制の発動を許さず、自衛隊に「駆けつけ警護」など新任務を付与せず、南スーダンからの撤退を求める請願、この二つについてお伺いいたします。
先ほどの請願陳情審査報告書のとおりということで報告がありました。その中身を見てみますと、第22号、第23号とも一部採択でありました。私は、この結果を見て、矛盾があるのではないかと思いました。
両方に関係がありますので合わせてお聞きしますが、第23号の2項目めの安保法制の廃止については採択されております。しかし、1項目めの駆けつけ警護などの新任務を付与せず南スーダンからの撤退を求める項目は不採択とされています。これが私はよく理解できなかったのですけれども、1項目めの駆けつけ警護などの新任務は安保法制の施行によるものだと、私はそう思っています。ですから、いわば本体は安保法制だということではないかと思うのです。ですから、2項目めが採択であれば、駆けつけ警護も当然採択になっていいのではないかと思うのですが、まず、賛否の状況はどうだったのか、それから、審議の経過も含めてお聞きしたいと思います。
〇総務委員長(小野共君) 千田美津子議員の御質問にお答えいたしたいと思います。
まず、請願陳情受理番号第23号についての御質問でありますが、安保法制の発動を許さず、自衛隊に「駆けつけ警護」など新任務を付与せず、南スーダンからの撤退を求める請願につきましては、これは、第22号と一括してまず説明を受けました。
質疑の内容ということでございますが、項目2のみ採択という意見と不採択という二つの意見がございましたので、項目ごとに採決を行いました。
まず、いずれの項目も不採択とする意見といたしましては、日本が世界の平和、安全の維持に貢献することは非常に重要であり、そういったことを全体的に反対するような内容であるとの意見があったところでございます。
項目1につきましては、先ほどの不採択の意見に加え、PKO参加5原則が守られない場合には撤退するということが大切であり、この項目にはその内容が含まれておらず、現状を鑑みると不採択という意見がありまして、賛成なしで、これは不採択と決定いたしました。
項目2につきましては特に意見はございませんでしたが、採択とする意見と、先ほどの不採択とする意見がありましたので、採決の結果、賛否同数となったため、委員長裁決により採択と決定いたしました。
審査におきましては、執行部から参考説明を求めておりますが、第23号につきましては、第22号も含めて、執行部に対する質疑はございませんでした。
項目1、項目2に対する整合性云々の話でありますが、採決の結果、このような結果となったものでございます。
〇1番(千田美津子君) ありがとうございました。
もう一度確認ですが、第23号の1項目めの駆けつけ警護については、全員が不採択とされたということでよろしいですか。
〇総務委員長(小野共君) 第23号の項目1につきましては、起立採決で採決をいたしました。それで、不採択ということになりました。
〇1番(千田美津子君) いずれ私は、やはりこれは安保法制そのものに反対していれば、新任務である駆けつけ警護というのはそれに附属するものというか、安保法制可決によって、それが新任務とされる可能性があるということで、安保法制そのものに反対であれば、これも反対していくのが当然ではないかと思いましたので、ちょっとそこに矛盾があるなと思って確認しました。
実は、今月9日に、民進党、自由党、社民党、共産党の書記局長、幹事長等の会談がありまして、TPPはもちろんですが、南スーダンへのPKOの新任務である駆けつけ警護についても、反対することで野党4党が一致をしたわけです。ですから、やはりこれらに鑑みても、これについてはおかしいのではないかと私は思いましたので、それに対して何か委員長の御見解があればお伺いいたします。
〇総務委員長(小野共君) 慣例によりまして、委員長報告に対する質疑あるいは答弁におきましては、委員長の意見を話す機会ではございませんので、ここにつきましては、委員長の私見は避けさせていただきたいと思います。
〇議長(田村誠君) 以上で通告による質疑は終わりました。これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、発言を許します。千田美津子さん。
〔1番千田美津子君登壇〕

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