平成27年9月臨時会 第1回岩手県議会臨時会会議録

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〇知事(達増拓也君) 選挙後、初の県議会の開会に当たり、お許しをいただきまして御挨拶を申し上げます。
冒頭、岩手県を代表し、東日本大震災津波で犠牲になられた方々の御冥福をお祈りし、いまだ応急仮設住宅等で不自由な暮らしを余儀なくされている方々を初め、被害を受けた皆様に心からお見舞いを申し上げます。
また、去る9月10日に東日本地域で発生した大雨豪雨災害によって犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々の一日も早い復旧、復興を願っております。
さて、このたびの選挙におきまして見事当選の栄誉を得られました議員各位に対し、心からお祝いを申し上げます。
私も、選挙公約といたしました復興とふるさと振興を訴え、三たび県政を担当することとなりました。この栄誉に深い感激を覚えると同時に、この重要な時期に県政を担当することとなり、改めて責任の重大さを痛感し、身の引き締まる思いがいたします。
今般の知事選などを通じ、私は、被災地初め岩手県内全域を回り、力を合わせ復興の取り組みに日々頑張っている方々、元気なふるさとを取り戻そうと地域づくりに励んでいる方々など多くの皆さんの底力に接し、岩手の未来をつくるのは県民の皆さんであると改めて実感いたしました。
陸前高田市や大槌町を初め震災で壊滅的な被害を受けた沿岸被災地は、安全の確保、暮らしの再建、なりわいの再生によって、確実に生活環境を取り戻しつつあります。昨年1年間、沿岸被災地では、若い世代において人口増加が見られるなど明るい兆しも見えています。このような流れを確実なものとするため、これまでの復興の過程で得られた新たな手法や県外とのつながりを生かしながら、今後4年間、人間本位の復興を加速させ、ふるさと岩手・三陸の創造につなげてまいりたいと考えております。
日本の総人口が2008年を境に減少に転じ、今後も急激な人口減少が予測され、岩手においては既に1997年から人口減少が始まっています。東京一極集中型の政策が、地方消滅ひいては日本消滅に至るのではないかとの認識が共有されつつある中、これからの日本、岩手の未来を切り開いていくためには、地方が主役となる取り組みこそが求められています。
国においては、昨年末、東京一極集中の是正や若い世代の就労、結婚、子育ての希望を実現するためのまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、今年度、全国でも総合戦略が策定されようとしています。
この時代の大きな転換点において、地方が主役となる姿を岩手で実現していくため、いわて県民計画の理念でもある地域経営の考えに基づく、ふるさと振興総合戦略を策定してまいりたいと考えております。
来年には希望郷いわて国体・希望郷いわて大会が開催されます。広げよう感動。伝えよう感謝。のスローガンにふさわしい、おもてなしにあふれ、復興のシンボルとなる国体、障害者スポーツ大会を確実に成功に導くよう準備を進めてまいりたいと考えております。こうした取り組みにつきましては、県議会の御協力と県民の皆様の幅広い参画をいただきながら、着実な実現を図ってまいります。
なお、早急に具体化を要するものにつきましては、9月県議会定例会に御提案を申し上げ、御審議を賜りたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。
最後になりましたが、このたびの知事就任に当たり、復興とふるさと振興を前に進めるべきとの県民の強い思いに応えるべく、みずからの全身全霊とオール岩手の体制をもって取り組んでまいる所存でありますので、議員各位には何とぞ格別の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして、御挨拶といたします。(拍手)
諸般の報告
〇議長(田村誠君) この際、諸般の報告をいたします。
知事から、報告の提出がありました。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
〔参照〕
財第109号
平成27年9月16日
岩手県議会議長 様
岩手県知事 達 増 拓 也 
報告の送付について
平成27年9月17日招集の岩手県議会臨時会に提出する下記の報告を別添のとおり送付します。

【報 告】
報告第1号 職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について
報告第2号 道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について
報告第3号 岩手県信用保証協会が行う保証債務に係る求償権の放棄等の承認に関する報告について
〔報告の登載省略〕
〇議長(田村誠君) 次に、監査委員から、監査結果の報告2件、現金出納検査結果の報告2件を受理いたしました。監査結果の報告については、県公報登載をもって御了承願うこととし、現金出納検査結果の報告については、お手元に配付いたしてありますので、御了承願います。
〔報告書の登載省略〕
日程第6 常任委員指名の件
〇議長(田村誠君) 次に、日程第6、常任委員指名の件を議題といたします。
〔参照〕
総務委員会
伊 藤 勢 至  郷右近   浩
小 野   共  柳 村   一
岩 崎 友 一  佐々木 茂 光
城内 よしひこ  飯 澤   匡
工 藤 大 輔
環境福祉委員会
関 根 敏 伸  佐々木 朋 和
阿 部 盛 重  工 藤 勝 子
福 井 せいじ  佐々木   努
千 葉 絢 子  五日市   王 
千 田 美津子  木 村 幸 弘
商工文教委員会
高 橋 但 馬  名須川   晋
千 葉   進  千 葉   伝
樋 下 正 信  ハクセル美穂子
工 藤   誠  斉 藤   信
小 西 和 子
農林水産委員会
佐々木 順 一  高 橋   元
菅野 ひろのり  嵯 峨 壱 朗
高 橋 孝 眞  川 村 伸 浩
渡 辺 幸 貫  田 村 勝 則
高 田 一 郎  吉 田 敬 子
県土整備委員会
田 村   誠  軽 石 義 則
佐 藤 ケイ子  柳 村 岩 見
神 崎 浩 之  佐々木 宣 和
工 藤 勝 博  中 平   均
小野寺   好  臼 澤   勉
〇議長(田村誠君) お諮りいたします。常任委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(田村誠君) 御異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
各常任委員会は、委員長互選のため、あす18日午前10時に各委員会室にこれを招集いたします。改めて招集通知を差し上げませんので、御了承願います。
日程第7 議会運営委員指名の件
〇議長(田村誠君) 次に、日程第7、議会運営委員指名の件を議題といたします。
〔参照〕
議会運営委員会
関 根 敏 伸   郷右近   浩
高 橋 但 馬   軽 石 義 則
岩 崎 友 一   福 井 せいじ
神 崎 浩 之   工 藤 勝 博
千 葉 絢 子   五日市   王
〇議長(田村誠君) お諮りいたします。議会運営委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(田村誠君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
議会運営委員会は、委員長互選のため、本日、本会議終了後に議会運営委員会室にこれを招集いたします。
改めて招集通知を差し上げませんので、御了承願います。
日程第8 報告第1号職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてから日程第10 報告第3号岩手県信用保証協会が行う保証債務に係る求償権の放棄等の承認に関する報告についてまで
〇議長(田村誠君) この際、日程第8、報告第1号から日程第10、報告第3号までを一括議題といたします。
提出者の説明を求めます。風早総務部長。
〔総務部長風早正毅君登壇〕
〇総務部長(風早正毅君) ただいま議題とされました報告案件について御説明いたします。
報告第1号は、職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分について、報告第2号は、道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分について、報告第3号は、岩手県信用保証協会が行う保証債務に係る求償権の放棄等の承認について、それぞれ御報告するものであります。
よろしくお願い申し上げます。
〇議長(田村誠君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
午後2時35分 散 会

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