平成26年6月定例会 第15回岩手県議会定例会会議録

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〇37番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 発議案第13号について、提案者に質問いたします。
 第1に、山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議は、2月定例県議会において、本会議はもとより、予算特別委員会でも集中審査を行った上で問題点を明らかにし、第三者委員会での再検証を求める決議を上げたものであります。この決議は極めて重大なものであります。決議が採択されて以降の県当局の対応は誠実さを欠いた不十分なものと言わなければなりませんが、知事自身がこの決議を真摯に受けとめていると答えているように、2月県議会での決議は今後とも県当局の取り組みをただすものであると考えますが、提案者は、2月県議会の決議をどのように受けとめているのでしょうか。
 第2に、この発議案は最終日に議会運営委員会に提案されたものです。その緊急性と重要性はどこにあるのでしょうか。
 第3に、緊急性と重大性があるというなら、なぜ、自由民主クラブや社民党は、本会議での一般質問でも商工文教常任委員会でもこの問題を取り上げなかったのでしょうか。
 第4に、県議会の決議というものは、重大な意味を持つだけに、県議会での議論を踏まえて行われるべき問題だと考えます。それだけの議論がなされたと考えているのでしょうか。
 第5に、発議案の提出は、議会運営委員会の申し合わせと先例で一般質問最終日の2日前となっていますが、この申し合わせ事項を無視しても発議案を提出する重大性、緊急性はどこにあったのでしょうか。
 第6に、山田町のNPO問題で県議会に求められていることは、県の再検証の必要性とその具体的な方向性について、具体的に突っ込んだ追及と提案をすることではないでしょうか。そのことについては発議案の中に示されていないのではないでしょうか。
 以上質問いたしますが、答弁によっては再質問いたします。
〇18番(岩崎友一君) 斉藤信議員の御質問にお答えを申し上げます。
 まず、第1の2月県議会の決議の受けとめ方についてでありますけれども、提案理由においても説明をしたとおりでございますが、合議体としての議会の最大かつ重大な意思表明であり、事務の執行に当たっては、当然ながら最大限尊重されるべきものであると認識しております。
 次に、第2と第5は関連性がございますので、まとめて答弁をさせていただきますけれども、緊急性と重要性についてでありますけれども、2月定例会における決議のとおりの取り組みが進められていれば、今定例会において新たに発議する必要もなかったわけでありますけれども、これまでの知事、執行部の答弁は、決議の趣旨を混同し、問題の本質を歪曲するものであり、これまでの対応は極めて後ろ向きで、議会軽視と言わざるを得ない状況でございます。そういったことから、二元代表制のもとで看過できないと判断し、商工文教常任委員会での斉藤議員の質疑も踏まえ、最終日に提案をしたものであります。
 また、申し合わせ事項を無視してもという質問がございましたけれども、きょうの議会運営委員会でも説明がありましたように、これまで過去には何回も、緊急性、重要性を鑑み、申し合わせの期日後に発議案が提出されているところでございます。
 次に、第3の質問についてでありますけれども、本事案は一貫して問題発生時から追及しているものであり、今定例会においての質疑の有無は関係ないものであると思います。
 次に、第4の質問についてでありますが、御質問の趣旨のとおりでありまして、我々がこれまでの質疑で問うてきた内容も踏まえまして、決議を発した議会の権能や責務に対する知事、執行部の対応に重大な懸念があると判断したものであります。
 次に、第6の質問についてでありますけれども、2月定例会の決議におきまして、より外部の視点を取り入れた第三者委員会を新たに立ち上げ、再度の再検証を行うよう強く求めているものであり、明確に検証のあり方を示していると考えております。
〇37番(斉藤信君) 余りにも不十分な答弁で驚いております。
 きょう、最終日の議会運営委員会に提案されましたが、これは申し合わせ事項を無視したものであります。知事の答弁は6月30日でした。ですから、7月1日の締め切りまでにこの発議案を提案する余裕は十分あったのであります。それをしなかったと。
 二つ目に、重大性、緊急性があるから決議を上げるというのに、自民民主クラブや社民党は一言も本会議で、そして商工文教常任委員会で質問してないのですよ。私は、決議というのは、全会一致とか最大多数の合意を得て上げるべきものだし、県議会の議論を踏まえて上げるべきものだと思います。2月議会はまさにそういう議論がされた結果、上げられたものです。だから重要なんです。私は、決議を乱発すべきではないと思います。今回、その賛成者は減りますよ。そういうことによってどれだけの効力があるのか。県議会というのは、もっと真剣にやられるべきものですよ。そういう意味では、本当にこれは残念な事態。(「今のは問題だぞ、今の発言は」と呼ぶ者あり)
〇議長(千葉伝君) お静かに願います。
〇37番(斉藤信君)(続) 議事進行を出しなさい。私は、事実に基づいて討論しているのです。
 申し合わせ事項の期日も無視して、十分な議論も踏まえず、私は、こういうやり方というのは決して効力を発揮するものにはならないと思うけれども、岩崎議員、改めて、私が聞いたことにしっかり答えてください。
〇18番(岩崎友一君) では、2点お答えをさせていただきたいと思います。
 1点目の緊急性、重要性についてでありますけれども、まず、一般質問の答弁、そして商工文教常任委員会も先週の木曜日にあったわけでございまして、それを受けて、その答弁等も踏まえまして緊急的に提出しているものでございます。先ほども申し上げましたが、もちろん、商工文教常任委員会での斉藤議員の質疑も踏まえているところでございます。
 2点目の質問でありますけれども、同じ回答になりますけれども、これは認識の違いだと思うんですが、一般質問で会派として取り上げる、取り上げないということと、今回、決議を上げるということは全く関係のないものであると考えているものです。
〇議長(千葉伝君) 以上で通告による質疑は終わりました。
 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第13号「山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議」の尊重と誠実な対応を求める決議は、会議規則第34条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(千葉伝君) 御異議なしと認めます。よって、発議案第13号「山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議」の尊重と誠実な対応を求める決議は、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第13号「山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議」の尊重と誠実な対応を求める決議を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
〇議長(千葉伝君) そのままで少々お待ちください。
 起立多数であります。よって、発議案第13号「山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議」の尊重と誠実な対応を求める決議は、原案のとおり可決されました。
発議案第14号集団的自衛権の行使容認に反対する意見書
〇議長(千葉伝君) お諮りいたします。この際、発議案第14号集団的自衛権の行使容認に反対する意見書を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(千葉伝君) 御異議なしと認めます。よって、この際、発議案第14号集団的自衛権の行使容認に反対する意見書を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
 発議案第14号集団的自衛権の行使容認に反対する意見書を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。佐々木順一君。
〔38番佐々木順一君登壇〕

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