平成26年2月定例会 第14回岩手県議会定例会会議録

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〇37番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
 議案第35号、第95号、第96号に反対の討論を行います。
 議案第35号と第95号は、県職員と市町村立学校職員の55歳以上の昇給停止を行うものであります。
 そもそも、この10年以上にわたって県職員等の給与は連続的に引き下げられてきました。この10年間だけでも県職員1人当たり約69万円の賃金引き下げとなっており、その総額は約224億円、地域経済への波及効果は352億円となっています。今回の55歳以上の昇給停止は、総括課長級で年間2万6、000円の引き下げ、5年間では退職金への影響を含めて76万円の減収となるものであります。県立学校の校長の場合は約50万円の減収となります。県職員は今、東日本大震災津波からの復興に献身的に取り組んでおり、こうした職員に対して賃金の引き下げを行うことは、県職員の労働意欲をくじくものであります。県内市町村では、滝沢市を除いて55歳以上の昇給停止の実施を行いません。大震災津波からの復興に取り組んでいる中での県職員の賃金引き下げは行うべきではありません。
 また、県職員の賃金引き下げは県内の民間労働者の賃金引き下げの悪循環を招くとともに、地域経済へもマイナスの悪影響を与えるものであります。長期にわたるデフレ不況の最大の要因は、労働者の賃金が世界にも例のない規模で下がり続けてきたことにあります。この10年間で県内労働者の雇用者報酬は4、800億円も減少しました。景気打開のためにも、賃金引き下げの悪循環を断ち切るべきであります。
 議案第96号は、迷惑防止条例の一部改正を行おうとするものであります。
 具体的には、現行条例の盗撮禁止条文第8条第3号前段の、みだりに着衣で覆われている下着等を撮影しの後に、もしくは、撮影する目的で当該下着等を撮影することができる位置に写真機等を差し出しとの文を加えるものであります。この文章は極めて曖昧であります。撮影する目的を誰がどう判断するのか。当該下着等を撮影できる位置に写真機等を差し出すの位置の範囲が不明確で、拡大解釈が可能となり得るものであります。こうした条例では規制対象となる行為を具体的に規定すべきで、拡大解釈の余地がないものにすべきであります。
 以上申し上げ、議案第35号、第95号、第96号に対する反対討論といたします。(拍手)
〇議長(千葉伝君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第105号2014年度最低賃金引き上げに関する請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(千葉伝君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第105号2014年度最低賃金引き上げに関する請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第95号介護サービスの水準維持を求める国への意見書提出を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(千葉伝君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第95号介護サービスの水準維持を求める国への意見書提出を求める請願は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第104号及び受理番号第106号から受理番号第108号までを一括して採決いたします。
 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(千葉伝君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第104号及び受理番号第106号から受理番号第108号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第35号、議案第95号及び議案第96号を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(千葉伝君) 起立多数であります。よって、議案第35号、議案第95号及び議案第96号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第23号から議案第34号まで、議案第45号、議案第58号から議案第61号まで、議案第64号から議案第66号まで、議案第69号、議案第78号、議案第80号、議案第81号、議案第83号、議案第85号、議案第97号から議案第102号まで、議案第165号、発議案第1号、議案第167号から議案第173号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(千葉伝君) 起立全員であります。よって、議案第23号から議案第34号まで、議案第45号、議案第58号から議案第61号まで、議案第64号から議案第66号まで、議案第69号、議案第78号、議案第80号、議案第81号、議案第83号、議案第85号、議案第97号から議案第102号まで、議案第165号、発議案第1号、議案第167号から議案第173号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   日程第47 委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件
〇議長(千葉伝君) 次に、日程第47、委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件を議題といたします。
〔参照〕
各委員会の閉会中の継続審査及び継続調査事件
1 継続審査
   総務委員会
    請願陳情受理番号第79号 尖閣諸島の実効支配の推進及び領海警備法の制定を求める請願
    請願陳情受理番号第92号 新聞に消費税軽減税率適用を求める請願
    請願陳情受理番号第100号 住民の安全・安心を支える公務・公共サービスの体制・機能の充実を求める請願
    請願陳情受理番号第101号 立憲主義を否定する集団的自衛権の行使容認に反対し、憲法を守り、生かすことを求める請願
   環境福祉委員会
    請願陳情受理番号第99号 岩手県南3市町の子供たちの甲状腺検査を求める請願
2 継続調査
   総務委員会   ・いわて被害者支援センターの活動状況について
   環境福祉委員会 ・みたけ学園・みたけの園の運営状況について
   商工文教委員会 ・東北地方産業競争力協議会の取りまとめ結果について
   農林水産委員会 ・農林水産業の復旧・復興への取組状況について
   県土整備委員会 ・復旧・復興工事における施工確保対策について
〇議長(千葉伝君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続審査及び継続調査の件につきましては、各委員長から、お手元に配付いたしてあるとおり、それぞれ申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(千葉伝君) 御異議なしと認めます。よって、本件は、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査及び継続調査に付することに決定いたしました。
   日程第48 議案第2号平成26年度岩手県一般会計予算から日程第114 議案第166号リハビリテーションセンター条例の一部を改正する条例まで
〇議長(千葉伝君) 次に、日程第48、議案第2号から日程第114、議案第166号までを一括議題といたします。
 各案件に関し、委員長の報告を求めます。樋下予算特別委員長。
   〔予算特別委員長樋下正信君登壇〕

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