平成26年2月定例会 第14回岩手県議会定例会会議録

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〇28番(嵯峨壱朗君) 条例検討会の座長を務めました自由民主クラブの嵯峨壱朗でございます。
 私は、各会派共同提案の発議案として本日提出いたしました発議案第1号岩手県がん対策推進条例について、御賛同いただいた各会派を代表して御説明させていただきます。
 がんは県民の疾病による死亡の最大の原因であり、県民の生命と健康にとって重大な脅威となっており、がん対策は緊急かつ重大な課題であります。
 これまで、国においては、平成18年6月に議員提案によるがん対策基本法が制定され、県においては、同法に基づき、平成20年3月に岩手県がん対策推進計画を策定し、がんの予防及び早期発見を推進するとともに、県民が居住する地域にかかわらず質の高いがん医療等を受けることができるようさまざまな施策が講じられてきたところであります。
 しかし、依然としてがんの罹患者数及び死亡者数は多く、高齢化の進展とともにさらに増加が予測され、また、がん患者の治療、闘病環境は厳しいものがございます。
 このため、がんによる死亡の減少やがん患者の生活の質の向上のためには、がんの予防から早期診断、早期治療、手術、放射線療法及び化学療法を組み合わせて行うがん医療、緩和ケアまでの包括的ながん対策が必要であり、多岐にわたる分野の取り組みを総合的かつ計画的に実施していく必要があります。
 このことから、この条例は、県、市町村、保健医療従事者、事業者、教育関係者並びにがん患者及びその家族、その他の県民が一体となって、がんの予防及び早期発見、がんの治療などがん対策に一層取り組むため、その基本となる事項を定めようとするものであります。
 条例の内容といたしましては、1、がん対策の推進に関し、基本理念、県、県民及び保健医療従事者の責務並びに市町村、事業者及び教育関係者の役割を定めること。2、がんの予防、がんの早期発見、医療従事者の育成及び確保、がん医療の充実、緩和ケアの充実などがん対策の推進に関する基本的施策を定めること。3、がん対策の推進に関する施策を実施するため、財政上の措置について定めることなどであります。
 次に、条例の施行期日については、平成26年4月1日を予定しております。
 以上、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。
 なお、本条例の策定に当たり御意見をいただいた医療関係者、がん患者団体の皆様、県内の各市町村、県当局、御協力いただいた議員各位並びに議会事務局に対し改めて感謝と敬意を表しまして、提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。(拍手)
〇議長(千葉伝君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 次に、ただいま議題となっております発議案第1号岩手県がん対策推進条例は、環境福祉委員会に付託いたします。
〇議長(千葉伝君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後5時30分 散 会
第14回岩手県議会定例会会議録(第7号)

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