平成25年6月定例会 第10回岩手県議会定例会会議録

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〇36番(工藤勝子君) 自由民主クラブの工藤勝子でございます。
 TPP交渉参加からの即時撤退を求める意見書に反対の立場から討論をいたします。
 本意見書は、岩手県議会として、本年3月26日付で、同趣旨の内容で、TPP(環太平洋連携協定)交渉参加の撤回を求める意見書として、議会の総意として提出をしております。
 岩手県議会の運営の申し合わせとして、意見書・決議に関する発議案の提出についての申し合わせの中で、おおむね1年以内に提出した同趣旨の内容は提出を避けるものとすると、昭和59年1月20日の議会運営委員会で決定されております。
 TPPに関する意見書としては、昨年の12月議会において、TPP協定交渉への参加に反対する意見書、本年3月議会において、TPP交渉参加の撤回を求める意見書として、8カ月の間に既に2回も提出されております。
 本意見書は、TPP交渉参加からの即時撤退を求める意見書という、表題も3月提出の意見書とほぼ同じ、また、その内容を見ても同趣旨と判断されます。3月の意見書提出の時点においても、政府は、既に聖域なき関税撤廃を前提としないとTPP交渉への参加の表明をいたしており、この点においても、現時点で特に政府の動きに大きな環境の変化はありません。3カ月前に提出したにもかかわらず、議会運営の申し合わせを超えるほどの総理や政府の言動、行動に、大きな変化はありません。また、相手国の正式な動きも確認されておりません。
 私ども岩手県議会自民クラブのTPPへの対応は、昨年の12月議会、3月議会において、全会一致で意見書に賛成しているそのときの判断を超えるものではなく、意見書の内容への異議を唱えるものでもなくとした議会の申し合わせに照らし合わせても、過去の意見書の提出のあり方と比べても、今回の意見書の提出は不適当なものと考えざるを得ません。
 議会ルールの軽視ともとられかねない政局的対応を前提とした今回の意見書の提出には明確に反対するものであります。
 議員各位の御賛同を賜りますよう改めてお願いを申し上げ、反対の討論とさせていただきます。(拍手)
〇議長(佐々木博君) 次に、斉藤信君。
   〔37番斉藤信君登壇〕(拍手)

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