平成24年12月定例会 第8回岩手県議会定例会 会議録

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〇33番(大宮惇幸君) 民主党の大宮惇幸です。
 認定第1号及び認定第4号を不認定とする委員長報告に賛成の立場から討論を行います。
 平成23年度の岩手県立病院等事業会計決算及び岩手県一般会計歳入歳出決算は、ともに東日本大震災津波による、思わず目を覆いたくなるような余りにも多くの被災者の発生を初めとする未曽有の大災害からの救援、そして復旧、復興を推進してきた結果が含まれているものであり、特にも、一般会計においては、実に12回にわたっての補正予算を編成したことなどにより1兆円を超える大規模なものとなっており、また、県立病院等事業会計では多額の特別損失を計上するなど、規模、内容とも例年にない決算となっています。
 これら決算には、国からの大規模な財政支援とともに、県内外、さらには海外の多くの方々から寄せられた甚大なる善意が盛り込まれおり、混乱と困難が立ちはだかる中、被災者の救援、そして復旧、復興の取り組みが、たくさんの方々からの温かい御支援のおかげで進められてこられたことに、改めて深く深く感謝申し上げるものであります。
 さて、この二つの決算には地域医療の確保に係る決算が含まれており、その中には、いわゆる花泉地域診療センター問題にかかわるものがあります。9月定例会及び今12月定例会を通じて、花泉地域診療センター問題については、民間医療法人の有床診療所事業の継続が困難となり、本年3月末をもって廃止に至った経過と県の対応について検証し、議論を重ねてきた結果、反省すべき多くの事項が明らかとなりましたが、その中でも、特に県議会において再三にわたり数多くの指摘、意見等が示されたにもかかわらず、まず民間移管ありきのごとく突き進んできた県の対応については、この際、厳しく猛省を促し、今後、二度と県民が地域医療に不安、不信を抱くことのないよう、真摯に地域とそして県議会と向き合い、しっかりと地域医療の確保に努めていくべきであると判断したところであります。
 地域医療の確保は、言うまでもなく、安全・安心な県民生活の維持向上に欠くことができない、まさに県民の命にかかわる極めて重大な県政課題であり、このたびの大震災津波からの復旧、復興の強力な推進とともに、本県が直面する二大重点課題として、県政が決してたゆむことなく全力で邁進していくよう切に願うがゆえ、平成23年度岩手県立病院等事業会計決算及び平成23年度岩手県一般会計歳入歳出決算については、あえて不認定とすべきと判断し、委員長報告に賛成するものであります。
 以上で私の賛成討論を終わらせていただきます。議員各位の御賛同をお願いして終わらせていただきます。御清聴まことにありがとうございました。(拍手)
〇議長(佐々木博君) 次に、斉藤信君。
   〔37番斉藤信君登壇〕

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