〇47番（千葉伝君）　自由民主クラブの千葉伝です。
　私ほか４名から提出されている発議案第16号花泉地域診療センターの民間移管に係る調査特別委員会の設置について、その提案理由について説明を行います。
　県が平成21年度まで開設していた県立磐井病院附属花泉地域診療センターの民間移管に係る事案については、きのうまで決算特別委員会の中で審議したところであります。
　本事案については、これまで県立病院が担ってきた地域医療の提供について、民間の医療法人が地域の要望を受け、その受け皿として手を挙げ民間移管されたことについては、今後の本県の地域医療の確保のあり方における一つの方策ではありました。しかし、民間移管から１年余りをもって、当該医療法人から、その事業継続が事実上放棄されようとしており、当初10年間は事業継続し地域医療を確保するという前提条件がほごにされようとしています。
　全国的な医師不足と本県の医師不足の状況は、残念ながら今後も状況が急激に好転する見通しが立たない中、このようなことは今後二度と起こしてはならないと考えます。そのためにも、今回の事案については、いかに東日本大震災の復興が今最優先で求められているにしても、これに目をつぶるわけにはいかないものであります。したがって、事実をもとに、これまでの経緯を十分に検証した上で次につなげるべきであります。
　今回の当事者である県及び医療局と医療法人白光の両者の間の見解が全く異なっており、議会が求めてきた説明責任はいまだ果たされていない状況であります。
　また、決算特別委員会などでの答弁内容と事実が違うのではないか。すなわち、医療法人白光の会長を務める橋本理事が、民間移管の公募前に、頼むと知事から電話されたとの報道も本日ありました。このことは、これまで県議会などで、公募前の法人側との接触が一切ないと否定してきた知事答弁と明らかに異なる重大な内容であり、本日の緊急質問においても疑義が残るところであります。事の真相については、今後、本県における適正な地域医療を確保していくためにも、議会として本来の行政チェック機能を発揮するためにも、我々議会が本事案について、これまでの経過、経緯の中で、十分その役目を果たしてきたかを考えると、まだまだ不十分ではなかったかと思うところであります。
　これまでの不透明さが目立つ行政側だけの検証では、片手落ちであると言わざるを得ません。岩手県議会として、議会の責務として、経緯、経過、てんまつを明らかにし、検証する必要があると考える次第であります。また、今後、他の事例にも関係することとなるものであり、これを県民に明らかにする必要があると考えるものであります。
　以上の理由から、本議会に委員47名をもって構成する花泉地域診療センターの民間移管に係る調査特別委員会を設置することを提案します。
　議員各位の御賛同を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。（拍手）
〇議長（佐々木博君）　これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
　お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第16号花泉地域診療センターの民間移管に係る調査特別委員会の設置については、会議規則第34条第３項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長（佐々木博君）　御異議なしと認めます。よって、発議案第16号花泉地域診療センターの民間移管に係る調査特別委員会の設置については、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
　これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
　これより、発議案第16号花泉地域診療センターの民間移管に係る調査特別委員会の設置についてを採決いたします。
　本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
　　　〔賛成者起立〕
〇議長（佐々木博君）　起立少数であります。よって、発議案第16号花泉地域診療センターの民間移管に係る調査特別委員会の設置については、否決されました。
　　　日程第68　議員派遣の件
〇議長（佐々木博君）　次に、日程第68、議員派遣の件を議題といたします。
〔参照〕
　議事日程第５号中　日程第68　議員派遣の件の議員派遣一覧

派遣の目的	派遣場所	期間	派遣議員
平成23年度北海道・東北六県議会議員研究交流大会	山形県 山形市	平成24年 ２月９日から 平成24年 ２月10日まで	及川　幸子　議員 田村　　誠　議員 喜多　正敏　議員 小野　　共　議員 軽石　義則　議員 名須川　　晋　議員 佐々木　朋和　議員 嵯峨　壱朗　議員 城内　愛彦　議員 神崎　浩之　議員 工藤　勝博　議員 木村　幸弘　議員 高田　一郎　議員 清水　恭一　議員
平成23年度「本音で語ろう県議会」	雫石町	平成23年12月20日	関根　敏伸　議員 高橋　昌造　議員 高橋　但馬　議員 名須川　　晋　議員 嵯峨　壱朗　議員 高橋　孝眞　議員 小泉　光男　議員
平成23年度「本音で語ろう県議会」	陸前高田市	平成23年12月20日	郷右近　　浩　議員 岩渕　　誠　議員 小野　　共　議員 工藤　勝子　議員 熊谷　　泉　議員 斉藤　　信　議員 清水　恭一　議員
平成23年度「本音で語ろう県議会」	遠野市	平成23年12月22日	田村　　誠　議員 大宮　惇幸　議員 佐々木　朋和　議員 熊谷　　泉　議員 福井　せいじ　議員 神崎　浩之　議員 飯澤　　匡　議員
平成23年度「本音で語ろう県議会」	野田村	平成23年12月22日	渡辺　幸貫　議員 小田島　峰雄　議員 高橋　昌造　議員 佐々木　　努　議員 岩崎　友一　議員 及川　あつし　議員 木村　幸弘　議員

〇議長（佐々木博君）　お諮りいたします。本件は、お手元に配付いたしました５件についてでありますが、会議規則第116条第１項の規定により議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
　　　〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長（佐々木博君）　御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
〇議長（佐々木博君）　以上もって本日の日程は全部終了いたしました。
　これをもって本日の会議を閉じ、第３回県議会定例会を閉会いたします。（拍手）
　　　午後６時52分　閉会