平成22年12月定例会 第19回岩手県議会定例会会議録

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〇38番(斉藤信君) 発議案第3号石油石炭税の増税に反対する意見書について、提案者に質問いたします。
 第1に、現在、政府と民主党によって検討されている税制改正の内容についてでありますが、意見書案では、暫定税率を廃止する一方で、その相当分を揮発油税、軽油引取税に名称を置きかえて維持、恒久化を図り、これに加えて新たに地球環境対策税を創設し、さらなる増税を図ろうとする内容だとしています。具体的にどれだけの増税となる計画なのかを示していただきたい。
 第2に、日本共産党は、現行のエネルギー課税を見直し、二酸化炭素の排出量を考慮した環境税の導入を進める政策を提起しています。また、道路特定財源とされてきた揮発油税などの暫定税率を廃止するとともに、揮発油税などの税率については、環境税の導入を考慮して検討すべきと考えています。地域政党いわては、地球温暖化対策と環境税についてどう考えているのでしょうか。
 第3に、税制の改正は、基本的には負担能力のあるところから負担させる応能負担が原則であります。また、地球温暖化対策に貢献する内容とすべきであります。灯油を使用する家庭の負担、中小のトラック業界に新たな増税負担となることは、今の不況、所得減少と生活苦の中にあって、あってはならないことだと考えますが、意見書案の内容と関連してどういう内容となっているか示していただきたい。
〇25番(飯澤匡君) これはまだ報道等の情報しか知り得ていませんので、具体的な金額については、多少後ほどの事実として誤差が出る場合もあることを御了承願いたいと思います。
 現在、民主党で考えております石油石炭税の上乗せ、これについては、平成22年度の税収見積もりは大体4、800億円でございます。これは課税対象が石油、LNG、LPG、そして石炭でございます。その上に4、800億円の2分の1、2、400億円を環境税として環境対策のために使いたいと。しかし、先ほど申し上げましたように、特定財源であるのか一般財源であるのか、その使途については明らかにされていないところでございます。
 私が最も懸念するのは、当初、環境省が1兆1、000億円と要望した内容が、単に4分の1という短絡的な発想の中で圧縮されたと。その2、400億円が固定化された数字の中で、4、800億円の中からどの程度出すかという具体的な議論の積み重ねが非常に貧弱であるというふうに推察されるところが問題だと思っております。
 それから、我が地域政党いわての自動車諸税の考え方ですが、これはまだ会派内で十分な議論は果たしていませんので、あくまで私見として申し述べさせていただきますが、現在、自動車関係諸税については、取得、保有、走行の格段階で非常に複雑な税体系になっておりますので、ユーザーの負担軽減、そしてまた暫定税率はあくまで特定財源としての目的の上に課税された税源でありますので、この点はやはり簡素化をして、国民に簡素な税体系を示すべきというふうに私は考えております。
 それから、石油製品としての灯油の安定的な供給については、これはやはりこれからのエネルギー革命やさまざまな技術革新があろうかと思いますけれども、国民にすべからく安定したエネルギーを供給する点において、これは国のほうで確実に責任を持ってそれに対処すべきだというふうに考えております。
 以上です。
〇議長(佐々木一榮君) 以上で通告による質疑は終わりました。
 これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております発議案第3号石油石炭税の増税に反対する意見書は、会議規則第34条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木一榮君) 御異議なしと認めます。よって、発議案第3号石油石炭税の増税に反対する意見書は、委員会の付託を省略することに決定いたしました。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第3号石油石炭税の増税に反対する意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立少数であります。よって、発議案第3号石油石炭税の増税に反対する意見書は否決されました。
   日程第23 発議案第4号今後の保育制度に関する意見書から日程第31 発議案第12号介護保険制度の抜本的な見直しを求める意見書まで
〇議長(佐々木一榮君) 次に、日程第23、発議案第4号から日程第31、発議案第12号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(佐々木一榮君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第4号から発議案第12号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立全員であります。よって、発議案第4号から発議案第12号までは、原案のとおり可決されました。
   閉 会
〇議長(佐々木一榮君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
これをもって本日の会議を閉じ、第19回県議会定例会を閉会いたします。
   午後2時56分 閉 会

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