平成22年12月定例会 第19回岩手県議会定例会会議録

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〇39番(及川幸子君) 民主党・ゆうあいクラブの及川幸子であります。
 私は、各会派共同提案の発議案として本日提出いたしました発議案第2号障がいのある人もない人も共に学び共に生きる岩手県づくり条例案について、御賛同いただいた各会派を代表いたしまして御説明いたします。
 本県では、障がいのある人の福祉向上のためのさまざまな取り組みが行われ、障がいについての県民の理解は徐々に深まりつつありますが、依然として障がいのある人を区別する意識や、これに基づいた社会における制度が存在し、障がいのある人の社会参加を妨げる障壁となっております。少子高齢化により地域の担い手が減少していく中、今後、本県が持続可能な社会を構築していくためには、障がいのある人と障がいのない人がともに学びともに生きる中で、将来の地域づくりを担うかけがえのない人材に対する正しい知識の普及と理解の促進を図り、障がいのある人に対する不利益な取り扱いを解消することが必要であります。
 この条例は、障がいのある人と障がいのない人とが互いに権利を尊重し合いながら、ともに学び、ともに生きる地域づくりを目指すため、その基本となる事項を定めようとするものであります。
 主な条例案の内容といたしましては、1、障がいについての理解の促進及び障がいのある人に対する不利益な取り扱いの解消に関し、基本理念並びに県、市町村、県民及び事業者の役割等を定めること、2、不利益な取り扱い及び虐待の禁止について定めること、3、障がいについての理解の促進及び障がいのある人に対する不利益な取り扱いの解消に関する施策の基本となる事項について定めること、4、障がいのある人と障がいのない人との交流機会の拡大等、職員の育成、障がいについての理解の促進に資する情報の提供及び障がいのある人に対する不利益な取り扱いの解消に関する意見の徴取、教育の支援体制の整備及び充実、関係団体との相互連携、関係団体等への支援、不利益な取り扱い等に関する相談、助言等について定めることなどであります。
 次に、条例の施行期日については、平成23年7月1日としたところであります。
 以上、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。
 最後に、本条例案の作成に当たり多数の御意見をいただいた県内の各市町村、障がい者関係団体の皆様、御協力いただいた議員各位に対し、改めて感謝と敬意を表しまして、提案理由の説明とさせていただきます。(拍手)
〇議長(佐々木一榮君) これより質疑に入ります。
 質疑の通告がありますので、発言を許します。斉藤信君。

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