平成22年9月定例会 第18回岩手県議会定例会 会議録

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〇環境福祉委員長(小田島峰雄君) 発議案第2号子どもたちの生命を守るためヒブワクチン及び肺炎球菌ワクチンへの公費助成、定期接種化を求める意見書につきまして、環境福祉委員会提案でありますので、環境福祉委員長であります私から提案理由の説明を行います。
 本発議案は、6月定例会において、請願陳情受理番号第92号子どもの医療にかかわる施策の拡充を求める請願が、環境福祉委員会に付託され、一部採択と決定したことに伴い、子どもたちの生命を守るためヒブワクチン及び肺炎球菌ワクチンへの公費助成、定期接種化に関し、同趣旨の意見書を提案するものであります。
 その趣旨を御説明いたしますと、細菌性髄膜炎は、乳幼児に重い後遺症を引き起こし、死亡に至るおそれが高い重篤な感染症であり、その原因の多くは、ヒブ─インフルエンザ菌b型─と肺炎球菌によるものでありますが、既にワクチンができ、WHOも乳幼児へのヒブワクチン定期接種を推奨しているところであります。また、肺炎球菌についても、小児用肺炎球菌ワクチンが定期接種化された国においては、細菌性髄膜炎は大幅に減少しているところであります。
 日本では、ヒブワクチンは2008年12月に接種できるようになったところですが、任意接種のため費用負担が大きいことから、公的助成や定期接種化等、細菌性髄膜炎の予防対策を充実し、子供たちの生命を守るための早急な対策が必要であります。
 よって、ヒブワクチン及び小児用肺炎球菌ワクチンの有効性、安全性を評価した上で、予防接種法の改正等により、髄膜炎、喉頭蓋炎、敗血症等のヒブ重症感染症を定期接種の対象に位置づけるよう国に強く要望しようとするものであります。
 議員各位の御理解と御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
〇議長(佐々木一榮君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております発議案第2号子どもたちの生命を守るヒブワクチン及び肺炎球菌ワクチンへの公費助成、定期接種化を求める意見書は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第2号子どもたちの生命を守るためヒブワクチン及び肺炎球菌ワクチンへの公費助成、定期接種化を求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(佐々木一榮君) 起立多数であります。よって、発議案第2号子どもたちの生命を守るためヒブワクチン及び肺炎球菌ワクチンへの公費助成、定期接種化を求める意見書は、原案のとおり可決されました。
   日程第36 発議案第3号青年の生活と雇用を守り、将来に希望を持てる社会の実現を求める意見書
〇議長(佐々木一榮君) 次に、日程第36、発議案第3号青年の生活と雇用を守り、将来に希望を持てる社会の実現を求める意見書を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。高橋商工文教委員長。
   〔商工文教委員長高橋博之君登壇〕

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