〇37番（阿部富雄君）　ただいま議題となっております議案第１号副知事の選任に関し同意を求めることについて、議事の順序を省略し、直ちに採決することが諮られておりますけれども、質疑を行う動議を提出します。
　その理由は、岩手県議会は、議会改革の一環として議会基本条例を制定しています。議会基本条例は、議会がその果たすべき役割を全うし、県民の負託にこたえることを目的としています。また、議会は議案の賛否を公表し、議員は採決に責任を持っています。提案されている議案の内容がわからない、理解ができないまま質疑なしで採決を行うことは、議会基本条例に反するものです。提出者である知事も、議案を提案するに至った経緯や考え方、選任することにより県政運営をどう行うのか、それによって県民とのかかわりはどうなるのかなどについて県民に理解を求めることが必要と考えていると思います。また、県政の最高責任者として説明することが責務であると思います。
　先ほどの知事の提案理由の説明では、県民が理解するには不十分と思います。よって、本議案に対する質疑を行うよう、動議を提出いたします。
〇議長（佐々木一榮君）　ただいま阿部富雄君から発言のとおり動議の提出がありましたが、ほかに賛成の方はございませんか。
　　　〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
〇議長（佐々木一榮君）　ただいま阿部富雄君から議案について質疑を行いたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。
　本動議は先決動議でありますので、本動議を直ちに議題とし、採決をいたしたいと思います。
　なお、採決は起立により行います。
　お諮りいたします。本件に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
　　　〔賛成者起立〕
〇議長（佐々木一榮君）　起立少数であります。よって、本動議は否決されました。
　　　〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕