平成21年2月定例会 第10回岩手県議会定例会 会議録

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〇38番(斉藤信君) 環境福祉委員長報告について、環境福祉委員長に質問いたします。
 議案第77号、78号は、診療センターの無床化を強行するに当たって、入院が必要な患者と家族等を基幹病院等に送迎するために5台のマイクロバスを全額国の負担となる地域活性化生活対策臨時交付金を活用して2、300万円で購入しようとするものであります。
 私は、診療センターの無床化には反対するものでありますが、無床化を強行する来年度予算が可決されるという新たな段階では、最大限患者と家族の送迎などの具体的な対策を講じることが必要と考えるものであります。
 無床化が強行される中で、なぜマイクロバス購入の予算は否決となったのでしょうか。否決とされた具体的な理由を示されたい。
 また、マイクロバス購入より有効な対策、対案が示されたのでしょうか。
 朝、昼、夕と1日3回の運行が計画されていますが、どういう患者と家族を送迎する計画が示されたのか示していただきたい。
 また、補正予算の中には、同じ地域活性化生活対策臨時交付金を活用し、県立病院に86台の地上デジタル放送対応テレビの整備費949万円も計上されていますが、これについてはどう審議をされたのでしょうか。
〇環境福祉委員長(千葉康一郎君) 斉藤信議員の質疑にお答えいたします。
 まず、第1点目の原案はなぜ否決となったのかということについてでありますけれども、当環境福祉委員会に付託されました議案第77号平成20年度岩手県一般会計補正予算(第7号)及び議案第78号平成20年度岩手県立病院等事業会計補正予算(第3号)につきましては、それぞれ質疑、討論を経て慎重に審査を行い、採決の結果、賛成少数で原案を否とすることに決定したものであります。
 なお、先ほど御報告いたしました内容と重複いたしますが、討論におきましては、反対討論として、交通手段の確保に反対するものではないが、マイクロバス以外の代替手段についての検討や運用経費の試算を十分行った上で対応すべきである、また、無床化となる5地域診療センター以上に不便な地域との不公平感も生じかねないことから、今後、設置される医療圏ごとの協議の場において十分な議論が必要である等との討論がありましたし、また、賛成討論として、入院患者、家族の方々の不安解消のため、交通手段を早急に整備することが必要であり、経費節減の観点からも国の交付金を活用すべきであるというふうな討論がなされたところであります。
 それから、2点目のマイクロバス購入にかわる案が示されたのかについてでありますけれども、質疑におきまして、医療局から、当初ジャンボタクシーを考えていたが、機動性、経費等を総合的に検討し、マイクロバスがより効果的であるとの答弁があったところであります。
 それから、3点目のどういう患者さんと家族を送迎する計画なのか示されたかということについてでありますが、質疑におきましては、送迎対象となるのは比較的容態が安定している患者さんで、医師の許可等があった方及びその家族との答弁があったところであります。
 それから、4点目ですけれども、地上デジタル対応テレビ整備費に係る審議はどう審議されたのかということでございますが、議案審査に当たりましては、交通手段の確保に関しマイクロバス購入予算を中心に質疑が交わされたところであり、地上デジタル対応テレビの整備につきましては特に触れられておりません。
〇議長(渡辺幸貫君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。伊藤勢至君。
   〔42番伊藤勢至君登壇〕

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