〇38番（横田綾二君）　各常任委員長報告のうち、議案第21号及び請願陳情のうち、受理番号第20号の一部不採択に反対いたします。
　議案第21号県税条例一部改正の専決処分は、御承知のとおり、国会で成立した政党法に関連するものであります。県は、事務手続を職分としておやりになられたまでのことで、その限りでは異を唱える筋合いのものではありますまい。しかし、これも御承知のとおり、日本共産党は、国会において一般の税金を１人１人の国民の政治信条にそぐわない政党に助成支出することは憲法に抵触するとの見解を示し、反対したところであります。かかる観点からこの措置の根本に反対するものであり、各位の御了承をお願いいたします。
　次に、請願陳情第20号は私学助成関連であり、その一部が採択になりましたことについては紹介議員の１人として感謝申し上げるものでございます。しかしながら、生徒急減対策及び学費補助制度等の中の各項が不採択となりましたことについては納得のいかないものがございます。私学は、特に高校にあっては公教育の一環と認識されているにもかかわらず、公私間の格差はたえがたいまでに広がっており、その解消の目途は経済的に見通しがありません。当局は、特色ある私学と言いますが、私学の最大の特色は公教育に比べて経済的に貧しいということではありませんか。一部不採択を採択とし、公私間格差解消を目指し、真に明るい私学教育を確立さすべきと存じます。
　最後に、今期定例会に提出されました請願陳情受理番号第27号が総務委員会において結論を出さない、すなわち審査未了となったことは、発議案第４号との関連もあり、まことに残念でありました。この発議案第４号の不戦決議でありますが、過去の太平洋戦争が大日本帝国の侵略行為であったという認識が欠如していることは、どんなにそれ以外の話をあげつらうとも現実的認識にならず、平和へのステップにもなり得ないものと信ずるものでございます。
　以上、反対討論といたします。御清聴感謝申し上げます。
〇議長（佐々木俊夫君）　以上で通告による討論は終わりました。
　これをもって討論を終結いたします。
　これより、議案第21号及び請願陳情中、受理番号第20号を一括して採決いたします。
　各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
　　　〔賛成者起立〕
〇議長（佐々木俊夫君）　起立多数であります。よって、議案第21号及び請願陳情中、受理番号20号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
　次に、議案第22号、議案第24号から議案第26号まで、議案第34号、議案第35号、議案第41号、議案第43号、議案第46号、議案第47号、議案第77号及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
　各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
　　　〔賛成者起立〕
〇議長（佐々木俊夫君）　起立全員であります。よって、議案第22号、議案第24号から議案第26号まで、議案第34号、議案第35号、議案第41号、議案第43号、議案第46号、議案第47号、議案第77号及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
　　　日程第14　議案第１号平成７年度岩手県一般会計予算から日程第52　議案第50号当せん金付証票の発売に関し議決を求めることについてまで
〇議長（佐々木俊夫君）　次に、日程第14、議案第１号から日程第52、議案第50号までを一括議題といたします。
　各案件に関し委員長の報告を求めます。戸羽予算特別委員長。
　　　〔予算特別委員長戸羽一男君登壇〕（拍手）