平成11年5月臨時会 第1回岩手県議会臨時会会議録 |
前へ | 次へ |
〇知事(増田寛也君) 統一地方選挙後、初の県議会の開会に当たりまして、お許しをいただきまして一言ごあいさつを申し上げます。
このたびの選挙におきまして、見事当選の栄誉を得られました議員各位に対し、まずもって心からお祝いを申し上げます。 私も、県民の皆様多数の御支援をいただき、再び県政を担当することになりましたが、その責任の重大さに身の引き締まる思いをいたしているところでございます。 私は、過去4年間の任期を通じて、清新で公正を旨とし、県民に開かれたわかりやすい県政の実現を目指し、可能な限り県民の皆様の活動の場に出向き、また、さまざまな機会を通じて県政に対する御意見、御提言を直接お聞きしながら、新しい岩手づくりに向けて全力を傾けてまいりました。 このたびの選挙期間を通じて、県下各地を回りながら多くの県民の方々に肌で接し、私はいまだ多くの課題はありますものの、いわて新時代に向けて、本県が着実に歩み始めていることを強く実感をしたところでございます。これは申すまでもなく、県民の皆様の県勢発展への意欲とたゆまぬ努力によるものであり、新しい岩手づくりの主役は県民であるとの思いを改めて確信をいたしております。 21世紀を目前にした今日、我が国の社会経済は大きく変貌しようとしております。人々の価値観、生活様式が大きく変わりつつある中で、少子・高齢化や高度情報化の進展、地球温暖化等の地球規模での環境問題や国境を越えた企業間、地域間の競争の激化、また、直面する厳しい経済情勢など、これまでの人口・経済の右肩上がりを前提とする社会経済構造や、それを支える制度や仕組みでは解決できない事態に直面をいたしております。 このため、国においては、さまざまな構造改革が今後本格的に実行に移されようとしており、また、国と地方の関係も、地方分権が実行段階を迎え、その動きも一段と加速の度を強めております。 このような時代の大きな転換期にあって、私はこれからの4年間を、岩手が21世紀に大きく羽ばたくための変革と創造の4年間であると強く認識をいたしますとともに、21世紀に輝く夢県土いわてを創造するための第一ステップとして極めて重要な期間と位置づけ、そのための施策の推進に全力を尽くしてまいる考えでございます。 このたびの選挙に当たりまして、私は県政推進に当たっての基本理念として、県民に開かれたわかりやすい県政の推進、政策を重視した県政の推進、生活者の視点、地域の視点に立った県政の推進、そして新しい岩手づくりの視点からの県政の推進を掲げ、今後あらゆる分野の政策の根幹をなす環境、ひと、情報に視点を置いた政策推進の重要性や、景気対策の推進と農林水産業、商工業等の地域産業の振興、男女共同参画社会の推進と子供の健やかな成長を支える環境づくり、県民だれもが安心して暮らせる保健、医療、福祉の充実など、八つの重点施策の推進を訴えてまいりました。 私は、県民から寄せられた信頼と負託にこたえるため、これらの施策につきましては、本年8月にも策定を予定しております新しい総合計画に反映をさせ、その着実な推進を図っていく考えでございます。 もとより、これらの施策の推進に当たりましては、解決すべき課題も多く、また、国、地方を通ずる現下の厳しい財政環境を考えるとき、従来にも増して、事業の厳しい選択と着実かつ効果的な取り組みを息長く継続していく必要があるものと存じますが、県議会の御協力をいただきながら、県民の皆様の御理解と参加のもとに、施策の実現に向けて精いっぱい努力をしてまいりたいと考えております。 当面、早急に具体化を要するものにつきましては、次の定例会に提案を申し上げ御審議を賜りたく存じておりますので、よろしくお願いを申し上げる次第でございます。 最後になりましたが、私は県勢発展のため、決断と実行の政治姿勢を貫き、全力を挙げて県民の負託にこたえてまいる所存でございますので、議員各位には何とぞ格別の御支援と御協力を賜りますよう、衷心よりお願いを申し上げましてごあいさつといたします。(拍手) 諸般の報告 〇議長(山内隆文君) この際、諸般の報告をいたします。 知事から議案等の提出がありましたので、それぞれお手元に配付いたしてありますから、御了承願います。 〔参照〕 財第60号 平成11年5月11日 岩手県議会議長 殿 岩手県知事 増田寛也 議案等の送付について 平成11年5月12日招集の岩手県議会臨時会に提出する下記の議案及び報告を別添のとおり送付します。 記 議案第1号 平成10年度岩手県一般会計補正予算(第6号)の専決処分に関し承認を求めることについて 議案第2号 岩手県県税条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めることについて 議案第3号 岩手県県税条例の一部を改正する条例 議案第4号 過疎地域における県税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例 報告第1号 道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について 〔議案及び報告の登載省略〕 〇議長(山内隆文君) 次に、監査委員から、監査結果の報告2件、現金出納検査結果の報告2件を受理いたしましたが、監査結果の報告については、県公報登載をもって御了承願うこととし、現金出納検査結果の報告については、お手元に配付いたしてありますので、御了承願います。 〔報告の登載省略〕 日程第6 常任委員指名の件 〇議長(山内隆文君) 次に、日程第6、常任委員指名の件を議題といたします。 〔参照〕 総務委員会 吉 田 秀 藤 原 良 信 黄 川 田 徹 佐 藤 力 男 佐 々 木 俊 夫 千 葉 伝 中 屋 敷 十 樋 下 正 信 長 谷 川 忠 久 岩 城 明 小 原 宣 良 環境福祉委員会 高 橋 賢 輔 佐 々 木 一 榮 及 川 幸 子 山 内 隆 文 工 藤 篤 柳 村 岩 見 吉 田 洋 治 飯 沢 匡 伊 沢 昌 弘 斉 藤 信 商工文教委員会 那 須 川 健 一 村 上 惠 三 佐 々 木 順 一 谷 藤 裕 明 小 野 寺 研 一 照 井 昭 二 田 村 正 彦 及 川 敦 阿 部 静 子 小 野 寺 好 農林水産委員会 伊 藤 勢 至 阿 部 敏 雄 工 藤 大 輔 菅 原 温 士 菊 池 勲 船 越 賢 太 郎 千 葉 浩 田 村 誠 菊 池 雄 光 阿 部 富 雄 土木委員会 及 川 幸 郎 折 居 明 広 川 口 民 一 川 村 農 夫 佐 藤 正 春 藤 原 泰 次 郎 水 上 信 宏 佐 々 木 大 和 瀬 川 滋 上 澤 義 主 〇議長(山内隆文君) お諮りいたします。常任委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(山内隆文君) 御異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。 各常任委員会は、委員長互選のため、明13日午前10時に各委員会室にこれを招集いたします。改めて招集通知を差し上げませんので、御了承願います。 日程第7 議会運営委員指名の件 〇議長(山内隆文君) 次に、日程第7、議会運営委員指名の件を議題といたします。 〔参照〕 議会運営委員会 折 居 明 広 伊 藤 勢 至 佐 々 木 一 榮 佐 藤 力 男 菊 池 勲 佐 々 木 大 和 中 屋 敷 十 小 野 寺 研 一 長 谷 川 忠 久 上 澤 義 主 飯 沢 匡 〇議長(山内隆文君) お諮りいたします。議会運営委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(山内隆文君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。 議会運営委員会は、委員長互選のため、本日、本会議終了後に議会運営委員会室にこれを招集いたします。改めて招集通知を差し上げませんので、御了承願います。 日程第8 議案第1号平成10年度岩手県一般会計補正予算(第6号)の専決処分に関し承認を求めることについてから日程第12 報告第1号道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまで 〇議長(山内隆文君) この際、日程第8、議案第1号から日程第12、報告第1号までを一括議題といたします。 提出者の説明を求めます。武居総務部長。 〔総務部長武居丈二君登壇〕 〇総務部長(武居丈二君) 本日提案いたしました各案件について御説明いたします。 議案第1号は、平成10年度岩手県一般会計補正予算の専決処分に関し承認を求めるものであります。 これは、一般会計歳入予算に係る地方交付税等が3月末に決定したことにより、所要の予算補正を行う必要が生じ専決処分をしたものであります。 次に、議案第2号は、岩手県県税条例の一部を改正する条例の専決処分に関し承認を求めるものであります。 これは、地方税法が一部改正されたことに伴い、4月1日及び5月1日から県税条例の関係部分を改正する必要が生じたことから専決処分したものであります。 議案第3号は、岩手県県税条例の一部を改正する条例でありますが、これは、地方税法の一部改正に伴い、個人の県民税の特定扶養親族に係る扶養控除額を引き上げ、並びに身体障害者等に係る自動車税及び自動車取得税の課税免除の範囲を拡大する等、所要の改正をしようとするものであります。 議案第4号は、過疎地域における県税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例でありますが、これは、県税の課税免除の適用対象となる製造の事業等の用に供する設備の新設又は増設の期限を延長しようとするものであります。 報告第1号は、道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件について専決処分をしたので報告するものであります。 以上のとおりでありますので、よろしく御審議の上、原案に御賛成くださるようお願いいたします。 〇議長(山内隆文君) これより議案第1号から議案第4号までについて質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め質疑を終結いたします。 次に、ただいま議題となっております議案第1号から議案第4号までは、総務委員会に付託いたします。 〇議長(山内隆文君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 午後1時59分 散 会 |
前へ | 次へ |