令和4年9月定例会 第22回岩手県議会定例会会議録

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〇32番(高橋はじめ君) 子供たちの未来と命を守ろうと活動している全国有志議員の会会員の、希望いわて、高橋はじめであります。新たな気持ちでの初議会ですので、よろしくお願いいたします。
 私は、先ほど環境福祉委員長から報告のあった中で、請願陳情受理番号第81号mRNAワクチンの有効性と安全性が確立されるまで接種延期等の請願、同第82号感染対策として予防効果が疑わしいmRNAワクチン接種の政策評価・緊急対策等の請願及び同第83号5〜11歳への新型コロナワクチン接種の努力義務規定の撤回と子供・若者への新型コロナワクチン接種の即時中止を国へ求める意見書提出の請願、以上3件が不採択となったことに、採択すべきとの立場から討論いたします。
 新型コロナウイルス感染症は、2019年年末に中国武漢市で発生したとされ、2020年に世界各地で蔓延し、同年3月、WHO―世界保健機構のパンデミック宣言に至り、その後、新型コロナウイルスはデルタ株、オミクロン株へと変異を繰り返し、現在は第7波の中、オミクロン株BA.5型とされております。
 このウイルスへの対応として、人類初の遺伝子ワクチンmRNAコロナワクチンが短期間で開発され、緊急事態ということで、通常では10年前後必要とされる臨床試験や安全確認が、短期間、少人数で行われ、2021年、特例承認されて現在使用されておりますことは、御案内のとおりであります。
 このワクチン導入時は、2度の接種で集団免疫が獲得され新型コロナウイルス感染症以前の生活に戻れるとの触れ込みでしたが、8カ月経過して、ワクチン効果が低下したとして3度目のワクチン接種、そして、今度は変異株用の2価ワクチン接種が始まり、この後、2価ワクチン改良型が5回目の接種用として準備されております。そして、さらに5回目の改良型ワクチン接種が終わるころは、新型コロナウイルスがまた変異をし、6回目のワクチン開発、接種となっていくことは、予測も容易であります。
 新型コロナウイルス感染症への恐怖心を払拭し、新型コロナウイルスワクチンを乗り越えない限り、このワクチン開発と接種、そして変異、さらなる新たなワクチン開発というループを断ち切ることはできないのであります。
 たび重なる劇薬使用の遺伝子ワクチンによる人体へのダメージは、有形無形の形で進行しており、自己免疫力の低い高齢者や基礎疾患を持たれている方々により強く出ており、また、精密検査等でなかなか数値に出てこない得体の知れない体調不良を訴えている働き盛りの方々や若者に多い事象は、憂慮されましょう。
 請願者は、この3件の請願を通じて、ワクチンの有効性と安全性に目を向けていただき、これまでのたび重なる接種の政策評価を求め、そして、未来ある子供たちや若者を守らなければならない、オミクロンになった今、インフルエンザと同等な風邪となったことから、ワクチン接種を中止すべきだという願意であります。
 我が身や家族、地域の方々、未来ある子供たちの命と健康の問題であると思われますが、残念ながら、環境福祉委員会での審査は議論が深まりませんでした。かつて薬害エイズ問題がありました。国任せ、他人任せでは大切な命は守れません。社会には表があり裏があります。製薬会社の利権ビジネスや原因不明の健康被害も見え隠れしております。
 今定例会に会派共同提案として、発議案第3号コロナ後遺症及びワクチン後遺症への対応強化を求める意見書が上程されたことは、大変評価できるものであり、まとめ上げました政策担当者に敬意と感謝を申し上げます。県当局におかれましても、しっかりとした取り組みをお願いする次第であります。
 岸田首相は、4回目のワクチン接種後、間もなく新型コロナウイルスに感染しました。みずからの身をもって国民に知らせていただきました。4回目ワクチンを接種しても新型コロナウイルス感染症に罹患する、ワクチン接種に効果はないと。私は、岸田首相を大いに評価いたしたいと思います。
 そして、先日、海外からの観光客受け入れをフリーとしました。世界ではマスクのないコロナ禍前の社会であるのに、日本だけがいまだにマスク社会。多くの観光客が、日本の不自然さに声を上げ始めており、間もなく、外圧によってマスクなしの社会も訪れることでありましょう。この決断も評価いたします。
 円安経済も岩手県の経済も立て直していかなければなりません。一国の総理がみずからの身をもって発してくれたメッセージの裏側を深読みし、本県においては、制約、規制のない社会をいち早く取り戻し、活気のある岩手県を取り戻していこうではありませんか。そのために、岩手県は真っ先に新型コロナウイルスワクチンを卒業いたしましょう。議員各位の請願採択をお願いいたし、討論といたします。
〇議長(五日市王君) 以上で通告による討論は終わりました。
 これをもって討論を終結いたします。
 これより、請願陳情中、受理番号第78号消費税インボイス制度の実施凍結または中止を求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第78号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第80号医療・介護・保育・福祉などの職場で働くすべての労働者の大幅賃上げを求める請願を採決いたします。
 本請願は、委員長の報告とおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第80号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、請願陳情中、受理番号第81号から受理番号第83号までを一括して採決いたします。
 各請願は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立多数であります。よって、請願陳情中、受理番号第81号から受理番号第83号までは、委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、議案第1号から議案第36号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情を一括して採決いたします。
 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立全員であります。よって、議案第1号から議案第36号まで、及びただいま議決いたしました請願陳情を除く請願陳情は、委員長の報告のとおり決定いたしました。
   
   日程第38 発議案第2号医療、介護、保育、福祉などの職場で働く全ての労働者の大幅賃上げを求める意見書
〇議長(五日市王君) 次に、日程第38、発議案第2号医療、介護、保育、福祉などの職場で働く全ての労働者の大幅賃上げを求める意見書を議題といたします。
 提出者の説明を求めます。佐々木環境福祉委員長。
   〔環境福祉委員長佐々木朋和君登壇〕
〇環境福祉委員長(佐々木朋和君) 発議案第2号につきまして、環境福祉委員会提案でありますので、委員長であります私から、提案理由の説明を行います。
 発議案第2号医療、介護、保育、福祉などの職場で働く全ての労働者の大幅賃上げを求める意見書でありますが、今期定例会において、請願陳情受理番号第80号医療・介護・保育・福祉などの職場で働くすべての労働者の大幅賃上げを求める請願が、環境福祉委員会に付託され、採択と決定したことに伴い、意見書を提案するものであります。
 その趣旨を御説明いたしますと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大から2年以上が過ぎ、医療提供体制や保健衛生行政の強化と国民生活への支援や補償は、まさに喫緊の課題であります。
 感染が拡大し、医療崩壊が現実となった背景には、効率優先の医療提供体制の再編や縮小、医療従事者数の抑制政策、感染症対策のかなめとなる保健所を減らしてきた日本の医療及び社会保障政策の誤りがあり、そのことが医療現場に多大な混乱と苦難をもたらし、国民の命を危うくしております。
 政府は、看護師、介護職員、保育士などのケア労働者の賃金引き上げを行うことを明らかにしましたが、示された額や範囲は低額かつ限定的であり、賃金改善を実感できる水準ではありません。
 政府が実施した看護師の賃上げ補助事業に関して、10月以降の診療報酬上の評価について、中央社会保険医療協議会が令和4年8月10日に答申を出しました。
 今回の診療報酬上の評価では、賃上げ3%に相当する月額1万2、000円を盛り込んだことは一定の評価はできますが、その一方で、今回の賃上げ対象者は、就労看護師約166万人のうち61万人余りと4割にも満たない割合であり、対象医療施設も17万8、000余りある医療施設のうち2、720施設と、非常に限定的であります。
 多種多様な専門職種によるチームワークが最も重視される医療職場で、前回と同様に一部の対象者に絞り込む内容を繰り返せば、医療職場に差別と分断が生じ、かえって混乱を広げることとなります。
 国民の命と健康を守っている全ての医療機関や介護事業所と、そこで働く全ての労働者の労働環境を抜本的に改善させる対策が急務であります。
 以上のことから、本意見書案においては、医療、介護、保育、福祉などの現場で働く全ての労働者を対象とした賃上げ補助を、全額国庫負担で事業所や施設に対する支援として行うことなど、3項目の実現を国に要望しようとするものであります。
 以上をもって提案理由の説明を終わります。
〇議長(五日市王君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
 ただいま議題となっております発議案第2号は、委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項の規定により、委員会の付託を省略いたします。
 これより討論に入るのでありますが、通告がありませんので、討論なしと認め、討論を終結いたします。
 これより、発議案第2号医療、介護、保育、福祉などの職場で働く全ての労働者の大幅賃上げを求める意見書を採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立多数であります。よって、発議案第2号は、原案のとおり可決されました。
日程第39 発議案第3号コロナ後遺症及びワクチン後遺症への対応強化を求める意見書から日程第47 発議案第11号高等学校等就学支援金制度の所得制限の撤廃を求める意見書まで
〇議長(五日市王君) 次に、日程第39、発議案第3号から日程第47、発議案第11号までを一括議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案件は、各交渉団体会派の賛同を得た委員会提案でありますので、会議規則第34条第2項及び第3項の規定並びに先例により、議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(五日市王君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第3号から発議案第11号までを一括して採決いたします。
 各案件は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(五日市王君) 起立全員であります。よって、発議案第3号から発議案第11号までは、原案のとおり可決されました。
   
〇議長(五日市王君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
午後2時8分 散 会

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