令和元年9月臨時会 第1回岩手県議会臨時会会議録

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〇知事(達増拓也君) 選挙後、初の県議会の開会に当たりまして、お許しをいただきまして御挨拶を申し上げます。
まず、このたびの選挙におきまして、見事当選の栄誉を得られました議員の皆様に対し、心からお祝いを申し上げます。
8年ぶりに知事選挙と県議会議員選挙が同時に行われましたが、知事候補、県議会議員候補それぞれが選挙期間中に県民の皆様と広く交わりながら、岩手の来し方行く末についての考えを深めることができました。また、県民の皆様には、投票を通じて岩手の未来に対する意思表示をしていただくことができ、非常に意義深いものであったと感じています。
私は、知事選挙を通じて、いわて県民計画(2019〜2028)の基本目標である、東日本大震災津波の経験に基づき、引き続き復興に取り組みながら、お互いに幸福を守り育てる希望郷いわてを繰り返し紹介しながら、同計画の推進と幾つかの新たな政策を選挙公約に掲げ、県民の皆様から広範な御支持をいただき、県政を担わせていただくこととなりました。大変大きな御支持をいただいての当選に、この上ない喜びを感じますとともに、その責任の重大さに身の引き締まる思いであります。
このたびの選挙では、県内全市町村、各地域を回り、多くの県民の皆様と直接接し、いわて県民計画(2019〜2028)の基本目標と内容に関する理解を求めながら、さまざまな課題や要望についても伺うことができました。また、東日本大震災津波の発災からおよそ8年半がたつ中で、犠牲になられた多くの方々への追悼の思いを新たにしつつ、被災者の方々には幸福になってもらわなければならないとの思いを共有することができました。
さらに、岩手県民一丸となり、また、国内外から多くの御支援をいただき、東日本大震災津波からの復興に取り組んでまいりました。
そのことを思えば、岩手は、全ての県民を幸福にできる県、岩手にかかわる全ての人を幸福にできる県にならなければならないと思います。この思いを原点に、今任期に当たりましては、いわて県民計画(2019〜2028)の推進に全力を挙げてまいります。
来る9月22日には、震災津波学習拠点として東日本大震災津波伝承館を開館いたします。また、25日からは、震災後、新たに整備された釜石鵜住居復興スタジアムでラグビーワールドカップ2019が開催されます。このような機会とともに、新たな交通ネットワークを生かし、三陸防災復興プロジェクト2019の成果を引き継ぎながら、引き続き三陸地域の魅力発信、国内外との交流など地域振興を図り、ビルド・バック・ベター―三陸のよりよい復興につなげていきたいと考えます。
東京一極集中が加速する中、個性豊かな地域社会を形成し、社会保障制度や経済活動、社会生活などにさまざまな影響を及ぼす人口減少に歯どめをかけていくためには、これまでの発想を転換して、より地方の人々の暮らしや仕事を起点とする政策を組み立てていくことが重要です。このような考え方のもと、次期ふるさと振興総合戦略を策定し、質の高い雇用の確保や、妊娠、出産、子育て期にわたる切れ目のない支援、若者、女性の地元定着、文化、スポーツ振興などの取り組みを推進してまいります。
今回の選挙を通じて県民の関心が一層高まったILC―国際リニアコライダーは、国内及び国外において重要な局面を迎えています。国内外の動向に臨機に対応し、ILC実現に向けて、関係者と連携しながら引き続き全力で取り組んでまいります。
さまざまな困難を克服し、岩手の未来を切り開いていくために、県執行機関と県議会が役割分担と連携を図り、ともに県民本位でベストを尽くしてまいりましょう。
また、市町村、関係団体、企業、NPO、個人といった地域社会を構成する主体の参画をいただき、広く県民の皆様の力を得て県政を推進してまいります。
なお、今後予定されている9月県議会定例会におきましては、早急に具体化を要するものについて御提案申し上げ、御審議を賜りたいと存じますので、よろしくお願いを申し上げます。
最後になりましたが、このたびの知事選挙を通じ、私は、改めて岩手の自然の豊かさ、歴史、文化のすばらしさ、県民の大きな可能性を感じることができました。岩手県民の皆様とともに力を合わせて取り組めば、大きな困難を克服し、高い志を持って未来に進んでいくことができるという確信を抱いています。
議員の皆様には、何とぞ格別の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げまして御挨拶といたします。(拍手)
諸般の報告
〇議長(関根敏伸君) この際、諸般の報告をいたします。
知事から、報告の提出がありました。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
〔参照〕
財第61号
令和元年9月18日
岩手県議会議長 様
岩手県知事 達 増 拓 也
報告の送付について
令和元年9月19日招集の岩手県議会臨時会に提出する下記の報告を別添のとおり送付します。

【報 告】
報告第1号 地方独立行政法人岩手県工業技術センターの業務の実績に関する評価結果の報告について
報告第2号 地方独立行政法人の常勤職員数の報告について
報告第3号 職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について
報告第4号 道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告について
〔報告の登載省略〕
〇議長(関根敏伸君) 次に、監査委員から、監査結果の報告2件、現金出納検査結果の報告2件を受理いたしました。監査結果の報告については、県公報登載をもって御了承願うこととし、現金出納検査結果の報告については、お手元に配付いたしてありますので、御了承願います。
〔報告書の登載省略〕
〇議長(関根敏伸君) 次に、知事から、法人の経営状況説明書を受理いたしました。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
〔法人の経営状況説明書の登載省略〕
日程第6 常任委員指名の件
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第6、常任委員指名の件を議題といたします。
〔参照〕
総務委員会
佐々木 順 一  郷右近   浩
岩 渕   誠  岩 崎 友 一
佐々木 宣 和  松 倉 史 朋
工 藤 大 輔  中 平   均
飯 澤   匡
文教委員会
伊 藤 勢 至  柳 村   一
千 葉 秀 幸  城内 よしひこ
高 橋 穏 至  千 葉   盛
千 葉 絢 子  斉 藤   信
小 西 和 子  上 原 康 樹
環境福祉委員会
名須川   晋  岩 城   元
千 葉   伝  神 崎 浩 之
米 内 紘 正  小 野   共
佐々木   努  千 田 美津子
木 村 幸 弘  小 林 正 信
商工建設委員会
高 橋 はじめ  軽 石 義 則
菅野 ひろのり  川 村 伸 浩
高橋 こうすけ  高 橋 但 馬
佐々木 朋 和  ハクセル美穂子
工 藤 勝 子
農林水産委員会
関 根 敏 伸  五日市   王
佐 藤 ケイ子  佐々木 茂 光
臼 澤   勉  武 田   哲
吉 田 敬 子  田 村 勝 則
工 藤 勝 博  高 田 一 郎
〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。常任委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、常任委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
各常任委員会は、委員長互選のため、あす20日午前10時に各委員会室にこれを招集いたします。改めて招集通知を差し上げませんので、御了承願います。
日程第7 議会運営委員指名の件
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第7、議会運営委員指名の件を議題といたします。
〔参照〕
議会運営委員会
郷右近   浩  軽 石 義 則
佐 藤 ケイ子  菅野 ひろのり
城内 よしひこ  川 村 伸 浩
武 田   哲  小 野   共
佐々木 朋 和  千 葉 絢 子
〇議長(関根敏伸君) お諮りいたします。議会運営委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、お手元に配付の名簿のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(関根敏伸君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員は、お手元に配付の名簿のとおり選任することに決定いたしました。
議会運営委員会は、委員長互選のため、本日、本会議散会後に議会運営委員会室にこれを招集いたします。改めて招集通知を差し上げませんので、御了承願います。
日程第8 報告第1号地方独立行政法人岩手県工業技術センターの業務の実績に関する評価結果の報告についてから日程第11 報告第4号道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分の報告についてまで
〇議長(関根敏伸君) 次に、日程第8、報告第1号から日程第11、報告第4号までを一括議題といたします。
提出者の説明を求めます。八重樫総務部長。
〔総務部長八重樫幸治君登壇〕
〇総務部長(八重樫幸治君) ただいま議題とされました報告案件について御説明いたします。
報告第1号は、地方独立行政法人岩手県工業技術センターの業務の実績に関する評価結果について、報告第2号は、地方独立行政法人の常勤職員数について、報告第3号は、職員による自動車事故に係る損害賠償事件に関する専決処分について、報告第4号は、道路の管理に関する事故に係る損害賠償事件に関する専決処分について、それぞれ報告するものであります。
よろしくお願い申し上げます。
〇議長(関根敏伸君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
本日はこれをもって散会いたします。
午後2時20分 散 会

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