平成24年2月定例会 第4回岩手県議会定例会会議録 |
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〇35番(嵯峨壱朗君) 先ほど岩崎議員の質問で、水道管凍結の原因は何かという質問がありました。それに対して、水道管については配管の勾配が不十分で、配管のミスだという説明がございました。そして、断熱材も50ミリの標準を100ミリにしたと。さらには、防風工事、床下周りを行ったというるる説明がありましたけれども、当初我々が聞いていた説明ですと、寒冷地仕様で発注したんだということを委員会で答弁いただいております。これは寒冷地仕様でなかったということの証明じゃないですか。それを、寒冷地であることを前提として、金額も恐らく100万円から200万円が上乗せになった形で発注されたと聞いております。それを、先ほどの説明ですと全戸改めてやったと、工事をしたと。ということは、寒冷地仕様での整備ではなかったということだと理解しますけれども、当初からやっていなかった結果がこういう結果を生んでいると私は思っているんですけれども、どうでしょうか。
〇県土整備部長(若林治男君) ただいまお話しいただきましたけれども、当初から寒冷地仕様で発注をしております。ただし、余りにも戸数が多かったものですから、全国で標準仕様でなければ間に合わないという状況になりました。被災3県分、全部いろいろな形で資材の手配をしなければならない。標準仕様でつくらないと、とにかく早急には対応できかねるという話をいただきまして、我々では標準仕様で先行しましょうと。その後に断熱材を外張り、いろいろな形で補強しましょうという選択をしたところであります。 それから、配管等の保温材─保温材というか断熱材につきましても、これは寒冷地仕様で発注をいたしました。それで、床下について、実は可とう管というか、勾配がいろいろ曲がって変わるような配管の樹脂製のものを採用しておりまして、実はいろんな仕様があって、それは、例えば下水道管とかそれから上水道の管だとか、ふろからの配水管だとか、すべてそれが床下に入っております。そこを水道管が抜けるとき、落としたときに抜けるときに、どうしても管と管が重なってしまうので、底の部分が水が抜け切れなかったという構造上の欠陥がちょっとありました。管が余りにも多かったものですから、そういうのを当初から想定できなかったかという話になりますと、そういうふうに考えてやらなきゃいけなかったんですが、一部にどうしてもそういうところがあって、そこが水抜きしたにもかかわらず凍ってしまったという状況でありました。 それから防風シート、床下のところの桟というか、軒下のところを囲うという工事をしておりますが、これは全く追加工事です。寒冷地仕様でもなかった部分であります。 以上でございます。 〇35番(嵯峨壱朗君) 中越地震があって、あそこは寒冷地ですので、いわゆる事業系プレハブ会社も寒冷地ということがあるということは、もう経験済みだったわけですね。今回のいわゆる寒いというか、欠陥の、クレームのほとんどは事業系プレハブ会社、いわゆる協会を中心とする、そこに集中しているわけであります。私は、非常に不誠実さを感じているんですよ、そこのやり方のね。言われたとおり、かなりの量ですから対応できなかったということはあるでしょうが、中越よりも寒冷地であることは明らかであった岩手県ですよね。そこで、今の説明というのは実は─まあ、説明としてはそうなのでしょうが、岩手県の応急仮設住宅をつくるという点からすると、全くなっていないですよね、最初から。しかも、恐らく、これは追加工事の場合、防風工事のみならず、恐らくそれは新たな予算が伴っているのではないかと思っているんです。国からの補助だからいいという問題ではない。未曾有の災害であることは事実ですけれども、想定されるものについては、可能な限り想定をすべきだったと。私は実は、これについては管理ミスも含めて、県のほうに責任があると思っています。協会ともっと密にやって、もっと住む人のことを考えれば想定できたことだと思うんですよ。それをしなかったのは、やはり私は責任あると思っています。 先ほど岩崎議員のところが張っていなかったという─まあ、新婚だっていう話もある。それはそれとして、いずれ、とにかくこういったことがないようにしてもらいたいし、その責任もこれからも私はちょっと確認していきたいと思っています。当初から寒冷地仕様であるという発注をしていながら、そうじゃないということをわかって見切り発車したということですね。実は委員会ではそういう話まで出てこなかったんですけれども、改めてこれについてきっちりと対応していただきたい。その決意も含めてお伺いしたいと思いますけれども。 〇県土整備部長(若林治男君) かつてない規模の、初めての応急仮設住宅の建設でありました。そのことによって、いろいろさまざまなふぐあい、それからいろんな御迷惑をおかけいたしたことは事実であります。そこにつきましては、被災者の方々、入居者の方々におわびを申し上げたいと思います。この反省点は、きちっと国のほうの応急仮設住宅の整備マニュアルについても、寒冷地それからそれぞれの地域に特有なものがあるので、それを加味して、今後生かしていただくようにというお願いもあわせ持ってしております。 それから、これからでありますけれども、実はことしだけが非常に補助率が高い段階での整備になります。来年度以降は補助率がどんと下がるという状況になりますので、そうではありますが、ふぐあいについてはきちっと対応していきたいと考えております。 〇議長(佐々木博君) この際、暫時休憩します。 午後2時18分 休 憩 出席議員(48名) 1 番 高 田 一 郎 君 2 番 佐々木 茂 光 君 3 番 小 泉 光 男 君 4 番 清 水 恭 一 君 5 番 佐々木 朋 和 君 6 番 名須川 晋 君 7 番 佐々木 努 君 8 番 軽 石 義 則 君 9 番 後 藤 完 君 10 番 神 崎 浩 之 君 11 番 城 内 愛 彦 君 12 番 福 井 せいじ 君 13 番 吉 田 敬 子 君 14 番 木 村 幸 弘 君 15 番 久 保 孝 喜 君 16 番 小 西 和 子 君 17 番 高 橋 但 馬 君 18 番 岩 渕 誠 君 19 番 小 野 共 君 20 番 郷右近 浩 君 21 番 高 橋 元 君 22 番 喜 多 正 敏 君 23 番 高 橋 孝 眞 君 24 番 岩 崎 友 一 君 25 番 工 藤 勝 博 君 26 番 及 川 あつし 君 27 番 飯 澤 匡 君 28 番 高 橋 昌 造 君 29 番 五日市 王 君 30 番 関 根 敏 伸 君 31 番 小田島 峰 雄 君 32 番 大 宮 惇 幸 君 33 番 工 藤 大 輔 君 34 番 熊 谷 泉 君 35 番 嵯 峨 壱 朗 君 36 番 工 藤 勝 子 君 37 番 斉 藤 信 君 38 番 小野寺 好 君 39 番 佐々木 順 一 君 40 番 佐々木 博 君 41 番 田 村 誠 君 42 番 及 川 幸 子 君 43 番 伊 藤 勢 至 君 44 番 渡 辺 幸 貫 君 45 番 樋 下 正 信 君 46 番 柳 村 岩 見 君 47 番 千 葉 伝 君 48 番 佐々木 大 和 君 欠席議員(なし) 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後2時37分 再開 〇議長(佐々木博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 日程第1、一般質問を継続いたします。関根敏伸君。 〔30番関根敏伸君登壇〕(拍手) |
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