平成15年6月臨時会 第2回岩手県議会臨時会 会議録

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〇議長(藤原良信君) この際、臨時会の招集請求の理由について、佐々木一榮君から発言を求められておりますので、発言を許します。佐々木一榮君。
   〔39番佐々木一榮君登壇〕
〇39番(佐々木一榮君) 御案内のとおり、政府においては、経済財政運営と構造改革に関する基本方針2002に基づき、国から地方への税源移譲、国庫補助負担金の削減、地方交付税改革等を含む税源配分のあり方を三位一体で見直すべく、現在、首相の諮問機関である経済財政諮問会議において改革案の取りまとめを進めているところであります。
 こうした動きに対して、地方分権改革推進会議や地方制度調査会、あるいは全国議長会を初めとする地方6団体が設置した地方自治確立対策委員会などでは、それぞれ改革の内容や方向性等について意見、提言を取りまとめ、政府に提出しているところでありますが、この中には、地方分権改革推進会議のように、地方分権推進の視点に立った改革の方向づけがなされておらず、地方公共団体としては到底受け入れることができない内容のものもありました。
 経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003は、6月23日に開催される経済財政諮問会議において決定する予定と聞いておりますことから、地方分権を積極的に進める上で、その根幹にかかわる、税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とする三位一体改革の実現について、この際、臨時会を招集し、各会派共同提案による意見書を発議、議決することとしたいと考えたところであります。
 以上をもちまして、臨時会を招集請求した理由の説明といたしますが、議員各位におかれましては、この趣旨を十分御理解いただき、発議案に御賛同賜りますようお願いを申し上げます。
   
   新任者の紹介
〇議長(藤原良信君) この際、上村総合雇用対策局長を御紹介いたします。
   
   諸般の報告
〇議長(藤原良信君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告をいたします。
 発議案1件が提出になっております。お手元に配付いたしてありますから、御了承願います。
   
発議案第1号
平成15年6月19日
 岩手県議会議長 藤 原 良 信 殿
提出者議員 佐 々 木 一 榮
賛成者議員 照 井 昭 二
外9人
税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とする三位一体改革の実現について
 岩手県議会会議規則第14条の規定により、標記の議案を別紙のとおり提出します。
   
〔参照〕
平成15年6月19日
 衆議院議長
 参議院議長
 内閣総理大臣
 経済財政政策担当大臣 殿
 総務大臣
 財務大臣
 経済産業大臣
盛岡市内丸10番1号
岩手県議会議長 藤 原 良 信
   税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とする三位一体改革の実現について
 三位一体の改革案の取りまとめに当たっては、税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とし、真の地方分権確立のための三位一体の改革を早急に実現されるよう強く要望する。
理由
 真の地方分権を確立するためには、地方税財源の充実が不可欠であり、国と地方との適切な事務配分を踏まえた税源移譲が必要であることは言うまでもない。
 地方財政制度の抜本的な改革は、国の過度な関与を廃し、地方がその潜在力を自由に発揮し、自らの判断と財源による魅力ある地域づくりを行うことを主眼に進められなければならない。
 6月18日に開催された政府の経済財政諮問会議においては、「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2003」の原案を決定しているが、今後の具体的な取り組みに当たっては、国庫補助負担金制度の廃止・縮減を着実に進めるとともに、所得税や消費税等の基幹税の地方への移譲を明確にする必要がある。
 よって、国においては、三位一体の改革案の取りまとめに当たっては、地方の実情や意見に十分配慮し、分権型社会にふさわしい国と地方の役割分担に見合った地方税財源の充実強化を基本とし、真の地方分権確立のための三位一体の改革を早急に実現されるよう強く要望する。
 上記のとおり地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
   
   日程第1 会議録署名議員の指名
〇議長(藤原良信君) これより本日の議事日程に入ります。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第113条の規定により、木戸口英司君、嵯峨壱朗君、工藤勝子さん、柳村典秀君を指名いたします。
   
   日程第2 会期決定の件
〇議長(藤原良信君) 次に、日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(藤原良信君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日1日と決定いたしました。
   
日程第3 発議案第1号税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とする三位一体改革の実現について
〇議長(藤原良信君) 次に、日程第3、発議案第1号税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とする三位一体改革の実現についてを議題といたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件は、各会派共同提案でありますので、会議規則第34条第2項及び先例により議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(藤原良信君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 これより、発議案第1号税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とする三位一体改革の実現についてを採決いたします。
 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
〇議長(藤原良信君) 起立多数であります。よって、発議案第1号税源移譲等による地方税財源の充実強化を基本とする三位一体改革の実現については、原案のとおり可決されました。
   
   閉 会
〇議長(藤原良信君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 これをもって本日の会議を閉じ、第2回県議会臨時会を閉会いたします。
午後1時9分 閉 会

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