平成25年9月定例会 第11回岩手県議会定例会会議録 |
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〇37番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。
議案第6号について知事に質問いたします。 議案第6号は、権利の放棄に関し議決を求めるものでありますが、政務調査費返還請求事件が、7月29日、最高裁によって上告審として受理しないと決定され、仙台高裁の判決が確定したことから、知事が31人の当時の県議に、970万9、855円の返還請求を行うことになったことに伴うものであります。 今回、権利の放棄が提起されているのは、東日本大震災で犠牲となられた方であり、当然のことと考えるものであります。同時に、最高裁の上告不受理決定と仙台高裁判決の確定は、岩手県議会と議員にとっても重要な意味を持つものであり、県議会自身が今回の判決確定を真摯に受けとめ、政務調査費の活用については、一層の厳格な活用と透明性の確保に努めることが求められるものであります。また、今回の判決確定は全国的な意義を持つものであります。 そこで、知事に質問します。確定した仙台高裁の判決では、政務調査費の財源が県民の経済的負担に依拠していることから言っても、その裁量にはおのずから一定の限界があるというべきであり、当該支出に係る個別の事実から調査研究活動と県政との関連性を慎重に検討した結果、同支出に係る議員の判断に合理性があるということができない場合は、同支出につき調査研究のための必要性を認めることができず、本件使途基準に合致しないものとして違法になると解するのが相当であると指摘し、個別の事実に基づき上記関連性について慎重に検討すべきとして、違法性が具体的に検討されたものであります。 飲食を伴う会合への出席については、特に酒食を伴う場合には、原則として公費である政務調査費からの支出が許されないと解すべきであると指摘しています。 知事は、今回の最高裁の上告不受理、仙台高裁判決の確定とその内容について、どのように受けとめているでしょうか。また、県が裁判でどのような主張をし、判決ではどういう判断が下されたのでしょうか。 最後に、返還請求の状況を含めて示していただきたい。 〇知事(達増拓也君) 斉藤信議員の御質問にお答え申し上げます。 政務調査費に関する訴訟についてでありますが、平成23年9月30日の仙台高裁の判決を受け、最高裁に上告の受理申し立てを行っていたところでありますが、平成25年7月29日に、最高裁において上告を受理しない旨の決定がなされ、仙台高裁での判決が確定したところです。 政務調査費制度の趣旨は、議員の調査研究活動を充実させ議会の審議能力を強化するというものであり、裁判では、政務調査費の使途は議員の広範な裁量に委ねられるべきであると一貫して主張してきましたが、判決においては、議員の判断の合理性を求めるなど、議員の裁量を限定的に捉えて判断されたところであります。 県の主張が認められなかったことは非常に残念でありますが、司法の下した判断であり、重く受けとめております。 返還請求等の状況については、判決の確定を受け、去る8月7日に、対象者30人に対し、9月26日を期限として967万5、000円余を請求したところであり、9月2日現在、19人から412万1、000円余が納入されているところであります。 〇議長(佐々木博君) これをもって質疑を終結いたします。 次に、ただいま議題となっております議案第1号から議案第6号までは、お手元に配付いたしてあります委員会付託区分表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 〔参照〕 委員会付託区分表 (第11回県議会臨時会 平成25年9月5日) 総務委員会 1 議案第6号 農林水産委員会 1 議案第1号 2 議案第2号 3 議案第3号 4 議案第4号 5 議案第5号 〇議長(佐々木博君) この際、暫時休憩いたします。 午後1時14分 休 憩 出席議員(46名) 1 番 高 田 一 郎 君 2 番 佐々木 努 君 3 番 佐々木 茂 光 君 5 番 清 水 恭 一 君 6 番 名須川 晋 君 7 番 後 藤 完 君 8 番 佐々木 朋 和 君 9 番 軽 石 義 則 君 10 番 神 崎 浩 之 君 11 番 城 内 愛 彦 君 12 番 福 井 せいじ 君 13 番 吉 田 敬 子 君 14 番 木 村 幸 弘 君 15 番 久 保 孝 喜 君 16 番 小 西 和 子 君 17 番 岩 渕 誠 君 18 番 郷右近 浩 君 19 番 喜 多 正 敏 君 20 番 高 橋 但 馬 君 21 番 小 野 共 君 22 番 高 橋 元 君 23 番 高 橋 孝 眞 君 24 番 岩 崎 友 一 君 26 番 工 藤 勝 博 君 27 番 及 川 あつし 君 28 番 飯 澤 匡 君 29 番 工 藤 大 輔 君 30 番 高 橋 昌 造 君 31 番 五日市 王 君 32 番 小田島 峰 雄 君 33 番 大 宮 惇 幸 君 34 番 熊 谷 泉 君 35 番 嵯 峨 壱 朗 君 36 番 工 藤 勝 子 君 37 番 斉 藤 信 君 38 番 小野寺 好 君 39 番 佐々木 順 一 君 40 番 及 川 幸 子 君 41 番 伊 藤 勢 至 君 42 番 佐々木 博 君 43 番 田 村 誠 君 44 番 渡 辺 幸 貫 君 45 番 樋 下 正 信 君 46 番 柳 村 岩 見 君 47 番 千 葉 伝 君 48 番 佐々木 大 和 君 欠席議員(なし) 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後2時31分 再開 〇議長(佐々木博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 報告 〇議長(佐々木博君) 総務委員長及び農林水産委員長から、それぞれ委員会報告書が提出されておりますが、後刻詳細に報告を求めますので、朗読を省略いたします。 日程第3 議案第1号長部漁港海岸防潮堤災害復旧工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてから日程第8 議案第6号権利の放棄に関し議決を求めることについてまで(続) 〇議長(佐々木博君) 日程第3、議案第1号から日程第8、議案第6号までの議事を継続いたします。 各案件に関し、委員長の報告を求めます。五日市総務委員長。 〔総務委員長五日市王君登壇〕 |
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