平成24年9月定例会 第7回岩手県議会定例会 会議録 |
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〇37番(斉藤信君) 日本共産党の斉藤信でございます。日本共産党を代表して、認定第3号岩手県工業用水道事業会計決算について反対の討論を行います。
岩手県工業用水道事業については、2009年度に累積欠損金を解消し、将来的に黒字経営が継続できるまでに経営の改善を進めてきたことを評価するものであります。しかし、これまでに赤字解消のために県出資金26億円が投入されてきたことを見逃すわけにはいきません。 反対する第1の理由は、入畑ダムの工業用水道水源の農業用水への転用で、26億800万円で譲渡することを理由に工業用水の料金を年間7、200万円引き下げました。そのうち5、300万円はろ過料金対象の2社の大企業に引き下げるものとなっていることであります。この2社は半導体関連企業ですが、富士通は、この間、大規模な人員削減、リストラを行い、ついにことし撤退して、デンソーに用地、施設、人員を移譲した企業であります。富士通は2011年3月期決算では8、541億円の内部留保をため込み、東芝も1兆7、393億円の内部留保を持っている大企業であり、大企業優遇の料金引き下げとなるものであります。 工業用水を利用している企業は実質17社であり、今回の入畑ダム工業用水の水源転用による新たな財源は、県出資金26億円の返済に充て、県内企業全体に還元されるべきものであります。 第2に、入畑ダム工業用水の今回の国営かんがい排水事業、和賀中部地区の農業用水への転用は、日量5万2、000立方メートルの工業用水道水源のうち3万5、000立方メートルを農業用水に転用したものであります。実に現在の工業用水道水源の67%となるものであります。それでも東芝の工場新設に対応できるとしています。入畑ダムは過大な投資だったことが図らずも明らかになりました。 農業用水に転用できることになったことは幸いでしたが、26億8、000万円の譲渡金額、うち22億2、500万円は国庫補助金の返還や企業債繰上償還金、今後の資金不足への補填に回されます。残りの4億円余全てを一部の大企業を中心とした工業用水料金の引き下げに回すことは、過大な投資に県民の税金が使われたことから見て納得できるものではありません。県民全体、地元中小企業全体に還元されるべきものであります。 以上申し上げ、工業用水道事業決算の反対討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手) 〇議長(佐々木博君) 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結いたします。 これより、議案第56号及び議案第57号を一括して採決いたします。 各案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(佐々木博君) 起立全員であります。よって、議案第56号及び議案第57号は、委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、認定第3号平成23年度岩手県工業用水道事業会計決算を採決いたします。 本決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(佐々木博君) 起立多数であります。よって、認定第3号平成23年度岩手県工業用水道事業会計決算は、委員長の報告のとおり認定することに決定いたしました。 次に、認定第2号及び認定第5号から認定第15号までを一括して採決いたします。 各決算は、委員長の報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 〇議長(佐々木博君) 起立全員であります。よって、認定第2号及び認定第5号から認定第15号までは、委員長の報告のとおり認定することに決定いたしました。 日程第17 委員会の閉会中の継続審査の件 〇議長(佐々木博君) 次に、日程第17、委員会の閉会中の継続審査の件を議題といたします。 〔参照〕 委員会の閉会中の継続審査事件 1 継続審査 決算特別委員会 認定第1号 平成23年度岩手県立病院等事業会計決算 認定第4号 平成23年度岩手県一般会計歳入歳出決算 〇議長(佐々木博君) お諮りいたします。委員会の閉会中の継続審査の件につきましては、決算特別委員長から、お手元に配付いたしてあるとおり申し出がありますが、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐々木博君) 御異議なしと認めます。よって、本件は、委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続審査に付することに決定いたしました。 日程第18 議案第66号根白漁港東防波堤災害復旧工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてから日程第31 議案第79号島の越漁港防波堤災害復旧工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてまで 〇議長(佐々木博君) 次に、日程第18、議案第66号から日程第31、議案第79号までを一括議題といたします。 提出者の説明を求めます。加藤総務部長。 〔総務部長加藤主税君登壇〕 〇総務部長(加藤主税君) ただいま議題とされました各案件について説明申し上げます。 議案第66号から議案第79号までの14件は、東日本大震災津波からの迅速な復興に向けて、漁港災害復旧工事の請負契約13件及び変更請負契約1件の締結に関し議決を求めようとするものであります。 よろしく御審議の上、原案に御賛成くださいますようお願い申し上げます。 〇議長(佐々木博君) これより質疑に入るのでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 次に、ただいま議題となっております議案第66号から議案第79号までは、農林水産委員会に付託いたします。 〇議長(佐々木博君) この際、暫時休憩いたします。 午後5時7分 休 憩 出席議員(48名) 1 番 高 田 一 郎 君 2 番 佐々木 茂 光 君 3 番 小 泉 光 男 君 4 番 清 水 恭 一 君 5 番 名須川 晋 君 6 番 後 藤 完 君 7 番 佐々木 朋 和 君 8 番 佐々木 努 君 9 番 軽 石 義 則 君 10 番 神 崎 浩 之 君 11 番 城 内 愛 彦 君 12 番 福 井 せいじ 君 13 番 吉 田 敬 子 君 14 番 木 村 幸 弘 君 15 番 久 保 孝 喜 君 16 番 小 西 和 子 君 17 番 岩 渕 誠 君 18 番 郷右近 浩 君 19 番 喜 多 正 敏 君 20 番 高 橋 但 馬 君 21 番 小 野 共 君 22 番 高 橋 元 君 23 番 高 橋 孝 眞 君 24 番 岩 崎 友 一 君 25 番 工 藤 勝 博 君 26 番 及 川 あつし 君 27 番 飯 澤 匡 君 28 番 関 根 敏 伸 君 29 番 工 藤 大 輔 君 30 番 高 橋 昌 造 君 31 番 五日市 王 君 32 番 小田島 峰 雄 君 33 番 大 宮 惇 幸 君 34 番 熊 谷 泉 君 35 番 嵯 峨 壱 朗 君 36 番 工 藤 勝 子 君 37 番 斉 藤 信 君 38 番 小野寺 好 君 39 番 佐々木 順 一 君 40 番 及 川 幸 子 君 41 番 伊 藤 勢 至 君 42 番 佐々木 博 君 43 番 田 村 誠 君 44 番 渡 辺 幸 貫 君 45 番 樋 下 正 信 君 46 番 柳 村 岩 見 君 47 番 千 葉 伝 君 48 番 佐々木 大 和 君 欠席議員(なし) 説明のため出席した者 休憩前に同じ 職務のため議場に出席した事務局職員 休憩前に同じ 午後7時2分 再開 〇議長(佐々木博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 報告 〇議長(佐々木博君) 農林水産委員長から、委員会報告書が提出されておりますが、後刻詳細に報告を求めますので、朗読を省略いたします。 日程第18 議案第66号根白漁港東防波堤災害復旧工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてから日程第31 議案第79号島の越漁港防波堤災害復旧工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてまで(続) 〇議長(佐々木博君) 日程第18、議案第66号から日程第31、議案第79号までの議事を継続いたします。 各案件に関し、委員長の報告を求めます。高橋農林水産委員長。 〔農林水産委員長高橋昌造君登壇〕 |
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