○予算特別委員長報告
令和3年3月25日
 去る3月8日に行われました、予算特別委員会の正副委員長の互選の結果、委員長には私が、副委員長には城内よしひこ君が選任されましたので、私から当委員会における審査の経過と結果につきまして、御報告申し上げます。
 予算特別委員会は、3月3日の本会議において設置され、同日、令和3年度の予算議案15件及びこれらに関連する議案16件、計31件につきまして審査の付託を受けたのでありますが、これら付託案件の審査に当たりましては、総括質疑に知事の出席を求めて質疑を行うとともに、部局等ごとに主管部局等の長から議案の説明を受け、質疑を行った後、3月19日の午後に、世話人会を開催し、意見の取りまとめをいたしました。
 その結果を委員会に諮り、当委員会の結論といたした次第であります。
 審査の経過につきましては、各位御承知のとおりでありますので省略させていただき、以下、各案件について、その結果を申し上げます。
 まず、議案第1号 令和3年度岩手県一般会計予算につきましては、次の意見、すなわち、東日本大震災津波から10年が経過し、復旧・復興の歩みは着実に進められているが、被災者のこころのケアやなりわいの再生などに引き続き取り組まれたい。
 また、東北の復興と再生の原動力ともなる国際リニアコライダーの実現を推進するほか、「東日本大震災津波を語り継ぐ日条例」の趣旨を踏まえ、風化を防止し、震災の事実と教訓の発信を強化するなど、未来への伝承にも取り組まれたい。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、宿泊事業者や飲食事業者をはじめとした県内事業者は 非常に厳しい状況におかれていることから、ワクチン接種など感染拡大防止対策を徹底しつつ、社会経済活動の継続を図るため、経済対策についても早急に検討、実施されたい。
 急速に進行する人口減少社会の中にあって、持続可能な社会の実現に向けて、県民が将来に希望を持って、安心して暮らせる社会を実現できるよう諸施策を講じ、特に女性を取り巻く環境の改善や活躍支援に努められたい。
 また、医療従事者の確保・定着と医師の偏在の是正が図られるよう、より効果的な施策の推進に努められたい。
 限られた予算の中で各種政策目標を達成するため、事業の検証結果に基づいた政策の立案と確実な実施に努められたい。
 旨の意見を付し、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、議案第2号から議案第20号まで、議案第26号から議案第30号まで、議案第33号、議案第35号、議案第37号から議案第39号まで及び議案第42号につきましては、いずれも原案を可とすることに決定いたしました。
 以上をもって報告を終わります。