〇決算特別委員長報告
平成25年10月25日
 去る10月15日行われました決算特別委員会の正副委員長の互選の結果、委員長には私が、副委員長には佐々木努君が選任されましたので、私から、当委員会における審査の経過と結果につきまして、御報告申し上げます。
 決算特別委員会は、去る10月8日の本会議におきまして設置され、平成24年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計の歳入歳出決算11件及び企業会計決算3件、並びに議案3件につきまして審査の付託を受けたのでありますが、これら付託案件の審査に当たりましては、10月15日から8日間にわたって委員会を開き、知事の出席を求めて総括質疑を行った後、各部局ごとに、主管部局長等から決算及び議案の内容等について、詳細な説明を聞き、質疑を行い、その後、10月24日の午後に、交渉団体である会派の代表の方々にお集まりを願い、意見の取りまとめをいたしました。その結果を委員会に諮り、当委員会の結論といたした次第であります。
 審査に当たりましては、終始、熱心に審査されたのでありますが、その経過につきましては、各位御承知のとおりでありますので、省略させていただき、以下、各決算及び議案につきまして、その結果を申し上げます。
 まず、議案第39号、議案第40号及び議案第41号につきましては、原案を可とすることに決定いたしました。
 次に、認定第13号 平成24年度岩手県立病院等事業会計決算につきましては、次の意見、すなわち、医療を取り巻く環境が一層厳しさを増す状況にありながらも、医療の近代化、高度化を積極的に推進し、公的病院及び地域医療の中核医療機関として、その使命を果たしてきた努力は評価するところである。
 平成24年度の経営収支は、急性期対応や地域の医療機関との役割分担による在院日数の短縮、薬剤処方日数の伸びなどによる通院回数の減少などにより、入院・外来患者数が減少したものの、診療報酬改定による増収や7対1看護体制等上位施設基準の維持、がん化学療法件数の増加などにより、経常損益において3年連続して黒字を計上したほか、純損益も13億2,000万円余の黒字となり、累積欠損金が191億円余に減少するなど経営努力が認められる。
 一方で、平成26年度には新地方公営企業会計基準が適用されることにより、退職給付引当金計上の義務化や減損会計が導入されることなどから、多額の損失計上が見込まれる。
 このような状況においても、引き続き医師・看護師等の確保及び定着支援策を推進し、良質な医療を提供できる環境を整備するとともに、地域の医療機関との連携促進など地域医療を支える体制を更に強化することが期待されており、特に、被災沿岸3病院の再建については、早急な開院に向けた着実な取組が望まれている。
 これらのことから、今後の事業運営に当たっては、安定した経営基盤の確立に向け、医業収益の確保はもとより、病床の適正管理や薬品など材料費の効率的な執行、医療費個人未収金の回収、施設・設備等の有効活用など、経営体質の強化に向けた取組をなお一層積極的に推進するとともに、国に対し、医療機関に対する消費税制度の改善など、自治体病院が地域において真に必要とされる良質な医療を安全に、かつ、継続して提供できる支援などについて、積極的に要請されたい。
 なお、平成26年度からの次期経営計画については、今期経営計画の成果と課題を十分検証し策定するとともに、計画の基本方針や県立病院の担うべき役割、経営に対する新地方公営企業会計基準の影響などについて、県民に対し十分説明されたい旨の意見を付し、多数をもって認定することに決定いたしました。
 次に、認定第2号平成24年度岩手県母子寡婦福祉資金特別会計歳入歳出決算から認定第12号平成24年度岩手県港湾整備事業特別会計歳入歳出決算まで、認定第14号平成24年度岩手県電気事業会計決算及び認定第15号平成24年度岩手県工業用水道事業会計決算につきましては、いずれも認定することに決定いたしました。
 なお、認定第1号平成24年度岩手県一般会計歳入歳出決算につきましては、別途、議長に対し、閉会中の継続審査の申し出をいたしておりますので、御了承願います。
 以上をもって報告といたします。

平成25年12月9日
 第12回県議会定例会において、継続審査とされた決算1件について、私から、当委員会における審査の経過と結果につきまして、御報告申し上げます。
 認定第1号平成24年度岩手県一般会計歳入歳出決算につきましては、去る9月定例会において、岩手県の補助を受け、山田町が特定非営利活動法人大雪りばぁねっと。に委託した緊急雇用創出事業に関して、参考人の出席を求めて意見を聞くなど、さらに慎重に審査を行う必要があると認められたことから、継続審査としたところであります。
 このことから、改めて、11月25日及び29日に委員会を開き、山田町が特定非営利活動法人大雪りばぁねっと。に委託した緊急雇用創出事業に関して、審査を行った後、各会派の代表の方々にお集まりを願い、意見の取りまとめをいたしました。
 その結果を踏まえ、12月6日、委員会に諮り、当委員会の結論といたした次第であります。
 審査に当たりましては、終始、熱心に審査されたのでありますが、その経過につきましては、各位御承知でありますので、省略させていただき、以下、本決算につきまして、その結果を申し上げます。
 認定第1号平成24年度岩手県一般会計歳入歳出決算につきましては、多数をもって、認定しないことに決定いたしました。
 以上をもって報告といたします。