〇決算特別委員長報告
平成10年10月8日
 去る10月2日行われました決算特別委員会の正副委員長の互選の結果、委員長には私が、副委員長には千葉伝君が選任されましたので、私から、当委員会における審査の経過と結果につきまして、御報告申し上げます。
 決算特別委員会は、去る10月1日の本会議におきまして設置され、平成9年度の企業会計決算3件につきまして、審査の付託を受けたのでありますが、これら付託案件の審査に当たりましては、10月2日及び10月5日の両日、委員会を開き、医療局、企業局ごとに、それぞれ局長から決算の内容等について、詳細な説明を聞き、質疑を行った後、各会派の代表の方々にお集まりを願い、決算3件について、意見の取りまとめをいたしました。
 その結果を委員会に諮り、当委員会の結論といたした次第であります。
 審査に当たりましては、終始、熱心に審査されたのでありますが、その経過につきましては、各位御承知でありますので、省略させていただき、以下、各決算につきまして、その結果を申し上げます。
 まず、認定第1号平成9年度岩手県立病院等事業会計決算につきましては、次の意見、すなわち、厳しい医療環境にありながらも、医療の近代化、高度化を積極的に推進し、公的病院及び地域医療の中核医療機関として、その使命を果たしてきた努力は評価するところである。
 しかしながら、県立病院の経営は、施設の整備充実などによる諸経費の増加が見込まれるとともに、医療制度の抜本改革が予定されていることから、今後、経営環境が大きく変化し、さらに厳しい経営環境に置かれることも予測されるので、引き続き国に対し、財政措置の強化などを積極的に要望するほか、経営の効率化・合理化を進め、より一層経営の健全化に努めるとともに、医師の確保をはじめ、高度医療設備の整備充実等、将来に向けた県立病院等事業経営計画の着実な推進を図り、もって、県民医療サービスの充実、向上に努力をせられたい。
 認定第2号平成9年度岩手県電気事業会計決算につきましては、次の意見、すなわち、今後とも引き続き健全な経営の推進に努めるとともに、新規電源の開発についても、なお一層の努力をせられたい。
 認定第3号平成9年度岩手県工業用水道事業会計決算につきましては、次の意見、すなわち、関係機関と密接な連携をとり、積極的に需要の拡大に努めるとともに、経営の健全化にさらに一層の努力をせられたい旨の意見を付し、認定することに決定いたしました。 以上をもって報告といたします。