〇決算特別委員長報告
平成15年10月3日
 去る9月29日行われました決算特別委員会の正副委員長の互選の結果、委員長には私が、副委員長には樋下正信君が選任されましたので、私から、当委員会における審査の経過と結果につきまして、御報告申し上げます。
 決算特別委員会は、去る9月26日の本会議におきまして設置され、平成14年度の企業会計決算3件につきまして、審査の付託を受けたのでありますが、これら付託案件の審査に当たりましては、9月29日及び30日の両日、委員会を開き、医療局、企業局ごとに、それぞれ局長から決算の内容等について、詳細な説明を聞き、質疑を行った後、各会派の代表の方々にお集まりを願い、決算3件について、意見の取りまとめをいたしました。
 その結果を委員会に諮り、当委員会の結論といたした次第であります。
 審査に当たりましては、終始、熱心に審査されたのでありますが、その経過につきましては、各位御承知でありますので、省略させていただき、以下、各決算につきまして、その結果を申し上げます。
 まず、認定第1号平成14年度岩手県立病院等事業会計決算につきましては、次の意見、すなわち、医療環境が厳しい状況にありながらも、医療の近代化、高度化を積極的に推進し、公的病院及び地域医療の中核医療機関として、その使命を果たしてきた努力は評価するところである。
 しかしながら、平成14年度において診療報酬及び薬価基準の引き下げ改定が行われたことに加え、平均在院日数の短縮や薬剤の長期処方の増加等に伴う入院及び外来患者数も大幅に減少したことなどにより、平成14年度の経営収支は、18億円余の純損失を生じる大幅な赤字決算となり、累積欠損金は99億円余となるなど、極めて厳しい経営環境に置かれている。
 今後の経営にあたっては、引き続き国に対し、財政措置の強化などを積極的に要望するほか、病院機能の見直しや効率的な運営により、経営の健全化に一層努めるとともに、医療安全対策の推進や医師の確保を初め、高度医療設備の整備充実等、良質で効率的な医療提供体制の確立を図り、もって県民に信頼される医療サービスの充実、向上に努力をせられたい。
 認定第2号平成14年度岩手県電気事業会計決算につきましては、次の意見、すなわち、今後とも引き続き健全な経営の推進に努めるとともに、新規電源の開発についても、なお一層の努力をせられたい。
認定第3号平成14年度岩手県工業用水道事業会計決算につきましては、次の意見、すなわち、関係機関と密接な連携をとり、積極的に需要の拡大に努めるとともに、経営の健全化にさらに一層の努力をせられたい旨の意見を付し、それぞれ認定することに決定いたしました。
 以上をもって報告といたします。