令和5年2月定例会 第24回岩手県議会定例会会議録

前へ 次へ

〇48番(飯澤匡君) ただいま、工藤勝博議員の淡々とした中に情熱のこもった質問があったわけでございますが、どうしても腑に落ちない点が昨日までの答弁でありましたので、工藤勝博議員の質問項目の中で、知事としての行動と政治家としての活動について関連質問をいたします。
 2月19日の報道で、立憲民主党が階代議士に対して、2021年の衆院選も含め、階氏本人や互いの支持者、講演会など関係団体に迷惑をかけた旨を謝罪したとありました。
 私は、立憲民主党の自治に関しては全く関与するつもりはありませんが、問題は、この2021年の衆院選に最も関与したのは達増知事だということです。昨日の臼澤勉議員、また関連質問の米内紘正議員の質問に対しても、コメントする立場にないというのは、県民に対する説明責任がないと思います。
 令和3年8月20日に、知事は、公式記者会見で、佐野利恵氏擁立にかかわったことを明言しています。きょう公事というお話も出ましたが、公人として、この謝罪に至る経緯に関して何もコメントしないというのは、県民に対して失礼な話ではないかと思います。
 これは公式の記者会見です。以前、橋下大阪府知事、市長も務められましたが、橋下徹氏においては、政治活動は公式の記者会見ではなくて、ぶら下がりの会見で場所を別に移して政治的なお話をした、こういう経緯があります。知事としても政治家としても、同一人物として政治活動は自由とおっしゃっていますが、オフィシャルな県の記者会見の場で、こうした擁立にかかわったということを言明している以上、コメントできないということは、私は避けられないと思いますが、まず、この点について知事はどういうお考えであるのか。
 そして、質問の2点目、階氏への謝罪に関し、事前に立憲民主党幹部との意思の疎通はあったのかどうか。そしてまた、この原因者としての自覚はあるのかどうか。この点について、3点お伺いします。
〇知事(達増拓也君) 経緯等、また、考え方等について御質問いただきましたけれども、特にお話しすることはございません。
〇48番(飯澤匡君) 発言の機会は1回しかないのですが、公式の記者会見の場で、しっかり知事は申し上げているわけです。スターウォーズに例えて、自分はルーク・スカイウォーカーだと。そして、佐野利恵氏についてはレイだと。階氏に対してもカイロ・レンだと。このような例えを使ってお話をしているわけですね。
 今回のこれは、一政党ではなくて、いずれ政治的、社会的問題の中に知事が介在していたということは、記者会見の中でも明らかになっているし、みずからも申し上げている。それを何もコメントできないというのは、これまでの知事の発言の信憑性とか、それから県政に対する信頼にもかかわる問題だと私は思います。多くの県民もそういう疑問を持っているのではないかと、このように推察します。
 私は、コメントできないというのは極めて承服できない話です。そのことを踏まえて、納税者たる県民にしっかりとしたその点についての説明をもう一度求めます。
〇知事(達増拓也君) このことに関して、私の他の全ての発言や県政全般を信用できないというのはむちゃくちゃな話だと思いますけれども、いずれにせよ、特にお話しすることはございません。
   
〇議長(五日市王君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後5時23分 散 会

前へ 次へ